「経験者採用」 という当たり前の発想で大失敗してしまうのは?

経験者採用

「経験者求ム!」

”ム” の字がなぜかカタカナで表記される事って、多いですよね?どうでもいい事を考えつつ、「経験者求む」についてのお話です。

「経験者」 を採用すれば安全という思いこみ

採用の勉強していた時、ある本にこのような言葉がありました。

「最も採用してはいけないのが、下手な経験者である」

この時は、「下手な経験者」の意味がよく分からなかったのですが、いろんな会社でいろんな人に会う中で、この「下手な経験者」の意味が分かるようになってきました。

「下手な経験者」 が通用する職種とは?

IT系、Finance系は、転職しても仕事内容がかなり似ている事があります。下手な経験者であっても、なんとか通用するのがこの職種です。また「管理職経験者」も、“実は” 含まれます。

チームをまとめる、部下に指示する というのは、経験しているといないとでは全然違うので、やはり経験者は通用する部類と言えます。(”下手な”管理職経験は最もやっかいですが、総じてという意味で)

「経験者採用」で成功するパターン

・経験者のノウハウが、新しい会社でそのまま活きる
・経験者のキャリアがたまたま “新しい会社では斬新” で、新しい風を吹き込んでくれる
・経験者のノウハウをうまくカスタマイズして、新しい会社用にアレンジしてくれる

本当につまらないのですが、どの会社にも 「抵抗勢力」 って相当数います。今までのやり方、会社のルールを変えてほしくない と思う人は想像以上に多いです。経験者のノウハウも “信頼の積み重ね” の結果、“ある程度の時間を要して” 受け入れられます。

信頼がまるでない入社してすぐは、せっかくのいいノウハウも受け入れられない事が多いのです。その期間をうまくやり過ごす事ができる方がうまくいくパターンです。最初からガツガツいってもいい会社もありますが、そうでない会社の方が断然多いです。

「経験者採用」で失敗するパターン

・「経験」よりも「経歴」を振りかざして、実は大したノウハウを持ち合わせていない
・自分のキャリアを過信し、新しい環境にいつまで経っても順応できない
・「経験者」と言っても、実際は自社の仕事とマッチしていなかった

「前の会社では・・」

という言葉を多用する転職者っていますよね?最初の3か月くらいはいいんですが、半年経っても1年経っても多用する人がいたら、それは「順応できていない」ということです。また、”信頼を得てない”状況で、いきなりノウハウを振りかざして、周りがひいてしまうという事もあります。抵抗勢力から総スカンで、スキルやノウハウがあるのに入社早々につぶれてしまうパターンです。

「下手な経験者」よりも、「程よい素人」

35歳以上の転職者に「程よい素人」を求める会社は皆無だと思いますが、「下手な経験者」が及ぼす悪影響よりは「程よい素人」のほうがまだマシという話があります。結局、

「経験だけに頼ることなく、どんな環境でも順応しよう、勉強しようとする人材」

がいいという事で、「単なる経験者」を求めた結果、失敗に終わるというケースが非常に多いです。ベテラン面接官はこれを見抜くと言いますが、わたしは「運」でしかない気がするんですよね・・・経験者=安全とは必ずしも言えないのです。

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ABOUTこの記事をかいた人

35歳転職限界説を突破して2回内定をGet、5つの会社を渡り歩いたジョブホッパー。人生トータルでは日系・外資系企業合わせて8回内定。ムダに転職活動経験が豊富で、転職エージェントを11社利用する。マネージャーとして面接官の経験もあるため、採用する側の論理も理解している。転職完全ガイド(晋遊舎)という本に、わたしの転職ノウハウが掲載される。