「未経験者歓迎」の求人が増えると予想される転職の弊害とは?

未経験者歓迎 求人 転職

日本経済新聞に、このような記事が載りました。

人手不足が一段と激しくなっているのを受け、人材を中途採用する際に経験や職歴、年齢などを「不問」にする企業が増えている。「即戦力」あっての中途採用のはずだが、有力転職サイトでは今や求人募集のおよそ7割が「未経験者」の受け入れをうたう。対象年齢も40~50歳代まで伸びてきた。
引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXLZO21472410T20C17A9EA3000/

なんでもいいから、人材を集めたいという企業が増えてきたことは転職希望者から見ればwelcomeな状況に見えますが、実は弊害もあると思っています。なぜかというと、大量に応募が来ると採用する側も選ぶのに手間がかかってしまうからです。

学歴や年齢をより厳しく見るようになる

本当に人材不足で応募が少ない場合は当てはまらないのですが、未経験者歓迎で応募が急増した場合は、逆に書類選考で学歴や年齢をより厳しくみるとわたしは思います。採用する側も「比較対象」が増えるわけですから、より若い人、より頭のいい人を選ぶ傾向が強まると思います。

わたしも学歴や年齢を不問にして採用をしたことがありましたが、それは転職エージェントがある一定のレベルの人を選んだあとに行いました。初めからすべてを不問にしてしまうと、やはりすべては見切る自信はありませんでした。

転職エージェントの役割も重要になる

自分たちでいよいよ選別が厳しくなってくると、また転職エージェントにある程度ふるいにかけてもらってから採用活動しようという動きも強まると思います。それだけ自分たちで候補者を絞り込む作業というのは、大変です。そうなると転職エージェントに登録可能な一定のスキルやレベルがないと、転職ができないということになります。未経験者歓迎のはずが、逆に転職エージェントの役割が重要になって、未経験者が応募できない・・・なんてことにもなりかねません。

記事を読むと、そのまま喜んでもいい部分ももちろんあると思います。特に40代以降にも門戸が広がるという意味では、希望が持てると思います。しかし、応募者が増えすぎると必ず弊害が起きてしまいます。中華に洋食、和食、フレンチにイタリアンと選ぶ選択肢が増えれば増えるほど、じっくり悩んでしまうのが人間ではないでしょうか?

「未経験者歓迎」ということは、今まで以上にライバルが増える可能性があるということも頭に入れておかないと、痛い目にあってしまう可能性もあります。

わたしが最もお世話になった転職エージェント→   リクルートエージェント

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2 件のコメント

  • とても良いニュースですね。
    人を募集してもなかなか集まらない職種は未経験者や募集年齢の緩和が行われ、人が集まる人気職種は今まで通り経験者のみの募集や年齢制限なんかがあるのだろうと思います。
    実際、私の調べている限りでは、人気職種や条件の良い会社は募集年齢の緩和は行われていません。
    うちの会社もここ数年は定期採用しかしていませんが、業界未経験者であったとしても、中途採用の方が優秀だったりします。
    中途採用の社員の方が、前の会社で苦労しているので、うちの会社に来ても一生懸命働きますし、業界未経験であったとしても最低限の常識を持っています。
    新卒の社員って最低限の常識すら無い人がいますから。

  • 山本猪太郎さま

    そうですね、ニュースの周りには未経験者歓迎は周りで行われているというよりかは、ネット上のみという感じがします。新卒のびっくりする人も時代かなぁと思うようにしています。

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    35歳転職限界説を突破して2回内定をGet、5つの会社を渡り歩いたジョブホッパー。人生トータルでは日系・外資系企業合わせて8回内定。ムダに転職活動経験が豊富で、転職エージェントを11社利用する。マネージャーとして面接官の経験もあるため、採用する側の論理も理解している。転職完全ガイド(晋遊舎)という本に、わたしの転職ノウハウが掲載される。