「転職回数が多いよ!」と言われて

転職回数

私の転職回数は、合計4回です。(計5社で勤務)求人の条件の中に、転職回数の少ない方なんて条件をわざわざ加える会社もあります。一般的には長くひとつの会社で頑張った人を評価する動きが多いのですが、こんな見方もできるのではないでしょうか?

・どんなつらい事にでも耐える能力があり、ひとつの事をしっかり継続できる力がある
⇒ 変化に対応できる能力がなく、新しい事にチャレンジする気力がない

・ひとつの事を長く経験しているため、専門能力が高い
⇒ 長く狭い視野でしか仕事をしてこなかったため、全体的な視点にかける

・在籍期間が短いため、すぐに自分の会社もやめてしまうのでは?
⇒ 逆に長く在籍しているということは、現状に妥協しマンネリで改善意欲がないのでは?

転職の回数うんぬんで判断するような人事担当者は、なんといいますか視野が狭いと私は思います。私の経験上は入社して1年後ぐらいというのが、なんとなく会社全体が見えてきて最も改善意欲が高く、パフォーマンスも高いです。1年かけて経験したものと、いろんな会社で見て経験したものとの比較が始まります・・で一番いいものを選ぶわけです。

離職率が低い会社

今までは比較的流動性の高い(離職率もそこそこある)会社に就職することが多く何も思わなかったのですが、離職率が低い会社というのは、一般的には居心地がいいというか、プラスで思われる方がほとんどかと思います。事実転職メルマガなんかでも、”離職率の低い会社が登場”なんてタイトルのものもあったりします。やっぱりそこを求める方が多いからでしょうね。

で、平均で20年近く勤めている人がわんさかいる環境で働くことになりまして・・・、その方々はほとんど部署も流動しないようで・・・、驚くほど横のつながりが分からないのです、また全体が見えていない人がほとんどで・・・安住の地を得たと言えばそれまでなのですが、さみしいといえばさみしくて・・・

もちろん好奇心いっぱいで働く方は、長く勤めながらもこうはならないはずなのですが、それでも ”染まる”ということが起きてしまうので、好奇心もだんだん失せてしまったりもします。年功序列、その先にある退職金というやつが、好奇心から我慢へと変えてしまうのでしょうか?

そもそも自分の場合、同じ仕事をずっとやり続ける事ができないんです。いわゆるルーティンワークが好きではなく、絶えず何か変化をつけてやろうと考えるので、ルーティンが違うものになったりして(笑)

転職回数が多い人へのレッテル

転職回数が多いと、一般的には

『飽きっぽい』 『耐えることができない』

という悪いレッテルが貼られることが多いです、これはどちらかというと企業規模が大きく、特に外資系ではないところがそういう傾向にあります。で私が結局のところ、最も言いたかった事はというと、

『転職回数が多い人は、仲間の数も多い!』

ということです。もちろん1ヶ月で転職を繰り返す場合にはあてはまりませんが、最低1年~2年勤めているとものすごい時間、一緒に会話したりするわけです。その仕事をしている期間の中で、もししっかりとした信頼関係が気付けていたなら、あとあと思わぬつながりが生まれてきます。

人間の本質として共通点を探す という行為があると思うのですが、この共通点が 『一緒に過ごした時間』であり、そこが人脈の深さを生みます。思わぬ商談の成立や、転職先の紹介、仕事が急に舞い込んだり、飲み会で思わぬ人にあったり・・・私はそういう意味ですごく幸せだったなぁ、5社も転職して!と思うんです。

もちろん転職の面接で書類選考で落とされてしまうのですが、それ以上に得た人脈は大きいです!だから転職回数が多くてよかった!

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2 件のコメント

  • 現在私は人生で3社目である会社に転職し、1年半がたちました。
    職場を客観的に静視できるがゆえに見えてくる良さ悪さがあります。
    今日この「転職回数が多くて良かった」シリーズを読み、
    苦労人さんの職業観に激しく共感しました。
    向上心と創造性があるのなら一つ所に長く居ることのほうが不自然です。
    残念ながら日本の会社組織、特に安定した従来型産業では転職行為はネガティブに捉えられてしまうのですが・・・。
    あと年齢についての偏見は不動ですね。
    採用する側が一番恐れていることは、もしも本当に経験と実力のある35歳がやって来てしまったら自分たちの立場が脅かされるのではということです。
    ゆえにover35ではポジティブな転職希望者こそ敬遠されるという悪循環があるように思えます。

  • アントニオイノキさま
    コメントありがとうございます!
    激しく共感していただき、とてもうれしいです。
    学生のみなさんが就職に苦しんでいますが、我々世代がもっと流動化できたら、これはこれで違ってくるのかなぁ・・なんて思ったりもします。自分の立場が脅かされる・・・たしかにそうですよね。
    この悪循環がなくなる日本社会がくればなぁ・・

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    35歳転職限界説を突破して2回内定をGet、5つの会社を渡り歩いたジョブホッパー。人生トータルでは日系・外資系企業合わせて8回内定。ムダに転職活動経験が豊富で、転職エージェントを11社利用する。マネージャーとして面接官の経験もあるため、採用する側の論理も理解している。転職完全ガイド(晋遊舎)という本に、わたしの転職ノウハウが掲載される。