先日ハフィントンポストに、あるアンケート結果が掲載されました。
ビジネスメールの「お世話になっております」という一文は必要だと思いますか?
引用元:http://www.huffingtonpost.jp/sirabee/mail-manners_b_7108090.html
みなさんはどう思われますか?
20代から60代の男女1500人へのアンケートで、必要と答えた方が84.7%という結果でした。半分くらいかな?と予想していたので、ここまでか!と驚きました。
わたしもメール冒頭にこの定型文を、何万回と入力してきました。あまりに入力するので、日本語入力のIME単語登録で、”お” とキーボード入力するだけで、「お世話になっております」と変換候補が出るようにして、時間短縮をするほどでした。
「他の挨拶を考えるほうが面倒」 、「その一文があるおかげで礼儀正しく見えるから」というアンケート結果は理解できるのですが、50代男性が 「書いてないと礼儀知らずだと思ってしまうから」 と回答。そんな人種がビジネスの世界にはいるんだ・・・
特に違和感を覚えるのが、初対面の人にも使うケースや、大した世話にもなっていないのに使ってしまうケースです。
英文メールの挨拶は?と考える
日本人同士のメールのやりとりでは、特に考えることなく「(いつも)お世話になっております」と入力します。電話でも反射的に、「お世話になっております。」と返答してしまいます。でも、外人にメール連絡する時って、これに該当する英文がないんですよね・・・あるとしたら、Helloです。
普段は何も考えることなく使っていた「お世話になっております」が、英語圏に突入した瞬間に、あれ?と気づかされる瞬間です。逆に日本慣れしたガイジンさんから、「お世話になっております」とか言われるとドキッとします。日本特有なんですよね、お世話になってますは。
フリーランスとして働いている時に気づいたこと
もうひとつフリーランスとして働いていた時、この「いつもお世話になっております」が、どうしても入力できなくなりました。フリーランスがビジネスマナーを必要としていない訳ではないのですが、すべて自己責任となった時に「定型文は必要ないし、ムダ」と判断したからです。
どうしていたかというと、こんにちは!とか、おはようございます!という、いわゆる一般的な ”本当の挨拶” を使うようになりました。そっちの方がよそよそしさがなく、どこか親近感があるからです。何回取引しても 「お世話になってます」 というのは、どこか距離が縮まってない印象が強いです。
もし上記のような50代男性に遭遇して「ビジネスマナーがなっとらん!」言われたら、謝るかもしれませんがそのあと仕事はしません。仕事したくないですからね、そういう方とは。フリーランスはそういう事ができても、ビジネスマンやOLは会社を背負っているのでそうはいきません。
実は「お世話になっております」というのは、50代男性のような稀なケースへのリスクヘッジのために毎回入力しているのかな?そう思えてきました。つまらない事で取引停止になるくらいなら、慣例に従おう。無礼と思われるくらいなら、無難にすまそう、それが「お世話になってます」の持つ力じゃないかと。
挨拶を考える時間の効率化という側面が強いですが、やはりこんにちは!をメインで使っていきたいです。85%が必要と感じていても、わたしは個性を出していきたいです。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
共感しすぎて思わずコメント。アラサーの小っさな会社の経営者です。
私も新卒のマナー研修で「メールの書き出しにお世話になっておりますを書くのがマナー」と習ってから、どこかに違和感を感じながらも「そういうもの」と毎回書いていました。
でも全くお世話にもなってないし、お世話もしたことない相手から「お世話になっております」とか言われても言葉の重みゼロですよね。何の意味もない。無駄な言葉。
起業してからしばらくは、本当に本当に時間がなくて、たいした内容でもないのに、「平素より大変お世話になっております~・・・・先日は~~~ありがとうございました~~~~」なんて長ったらしいあいさつ文送られるとかえってイラっとしました。
こういうあいさつ文って「こちらビジネスマナー知ってる人間ですよ」のアピールで、相手の事何も考えてないんですよね。こちらは余計な時間奪われるだけなのに。
私も「お世話になっております」だけでなく、無駄なあいさつ文は一切書かないようにしています。無意味なマナーにこだわる人とビジネスパートナーにならなくて済むので。そんなことで判断されるくらいならどうぞご勝手にって感じです。
長文失礼!