おちゃらけ社会派ブロガー・ちきりんさんの新刊 「マーケット感覚を身につけよう」 の中に転職に迷っている人に贈りたい珠玉のコトバがいくつもあるので、ご紹介しながら自身の転職経験に照らし合わせてみます。
シリコンバレーは失敗に寛容なのではなく、「失敗経験のない人など、まったく評価しない」のです。なぜなら 「失敗経験がない」 ということは、「これまでの人生において、チャレンジをしてきていない」 と見なされるからです。「できる範囲のことしかやってこなかったのでは?」「高い目標を掲げた経験がないのでは?」と疑われるのです。
転職に限らず人生すべてにおいての話ですが、特に転職市場において日本は失敗に対して寛容じゃないですよね?
「転職回数3回もしているのか?」
といって、書類選考で落とされたり、求人票に「転職回数が2回までの方」 と書いてある企業すらあります。転職をすること自体を失敗と考えている風潮もよく分からないのですが、これは継続すること、我慢強さ・忍耐強さへの美意識の方が日本でははるかに強いということです。
忍耐強いほうがいいって思っている人は多いですが、そんな体育会系な世の中でもなくなってますよね?自分が苦労してきたんだから、若いやつも同じ苦労をすべき!という人も違うんじゃないかと。自分が3年かかった仕事は、1年で駆け抜けてもらえるように工夫する先輩であってほしいです。
しかしそんな日本でも最近は変わりつつあり、特に35歳以上については2014年のDodaのデータで
35歳以上の人は 「4回以上」 転職している人が最も成功する
という結果も出ています。 求人票に転職回数を書くような会社がなくなってくれる時代はすぐそこです。
これまでの日本では転職市場が小さく、新卒で大企業に入ることが何よりも重要でした。だから、実務経験のない学生の能力の証明として、学校の名前に大きな意味があったのです。しかし転職がごく普通になれば、学歴よりも実際に証明された仕事での実績のほうが圧倒的に重要になります。
学歴フィルタは新卒の時に用いられますが、社歴フィルタが転職時には使われます。仕事の実績もうまく証明できない場合も多いですし、面接官が市場性がないので、前職の仕事の実績を自社に置き換えられないという問題があります。そうすると社歴フィルタを発動させて、トヨタに勤めていたから大丈夫!ということになります。
「マーケット感覚を身につけよう」を読むことで、自分のたこつぼ化を防ぐ事ができます。働き方もどんどん変化しているし、転職市場における常識も少しずつ崩れつつあります。いっぱい失敗して、自分の可能性を広げましょうね!
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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