今まで5社ほど会社を渡り歩いてきて、強く思ったことがあります。それは、
「転職は常にスモール・ワールド現象だ!特に35歳からは!」
ということです。「スモール・ワールド現象」ってなんだ?ということで、ウィキペディアからベタに引用してみます。
六次の隔たり(ろくじのへだたり、Six Degrees of Separation)とは、人は自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人々と間接的な知り合いになることができる、という仮説で、多くの人数からなる世界が比較的少ない人数を介して繋がるスモール・ワールド現象の一例とされる。SNSに代表されるいくつかのネットワークサービスはこの仮説が下地になっている。(引用元:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E6%AC%A1%E3%81%AE%E9%9A%94%E3%81%9F%E3%82%8A)
「友達の友達は、みな友達」、世界中と間接的に知り合いになるという話は聞いたことあると思います。それを「スモール・ワールド現象」、「六次の隔たり」という言葉で表現します。さて、これが35歳からの転職とどう関係するかについて、お話していきます。
目次
飲み会の話題はいつも『誰がどこの会社に勤めているか』
わたしの周りは転職する人だらけなので、飲み会になると必ずこういった情報交換が行われます。
友達:「佐藤さんって、A社に転職したんだってよ~」
「へぇ~」 と答えると話題は終了するんですが、かなりの確率で話題は継続します。これは年齢を重ねるほど、特に35歳を過ぎてくると継続する確率はグーンと上がります。
別の友達:「あぁ~、A社ね!田中さんがうちの会社から転職したんだよね~」
さらに別の友達:「ウソ、その田中さん、わたしの元上司だった人だ」
まさに「スモール・ワールド現象」、世間って本当に狭いです。Facebook上で友達の友達を見ていくと、つながってたりするあの感覚と同じです。どこかで間接的に、あるいは直接的に転職先の人とつながっているのです。
35歳からの転職となると、今までのキャリアを生かした転職になります。新しいジャンルにチャレンジできる人もいますが、圧倒的に同じ業界や職種で転職するのです。選択肢を自ら狭めている時点でスモール・ワールドは、さらにスモール・ワールドになるわけです。
しかし、意外とこの事に気づかずに、転職活動をしている人が多いのです。
最も気を付けるべきは、面接対策じゃない!
転職する時は必死に面接対策をしますが、実はその前から選考は始まっているんです。この転職における「スモール・ワールド現象」はすべてにおいて最強で、どんなに履歴書や職務経歴書がすばらしくてもダメなんです。
元同僚、元上司、友人、なんでもいいんですが、そういった人からのタレコミは、履歴書や職務経歴書を一瞬で蹴散らすだけのパワーがあります。たまたま選考する人が、そのタレコミを聞いてしまったら、
選考者:「あぁ、この人ね。友達から聞いたけど、えらい評判悪かったよ」
これで終了です。選考する人が、そういったタレコミは一次情報として受け止めて、会うだけ会うというニュートラルな人なら別です。タレコミ元は信頼する友人であり、元同僚なんです。何の信頼度も含まれない履歴書は、全く勝ち目ナシです。仮に面接まで進めたとしても、その選考者の頭の中にはタレコミが残っています。
万が一、内定までこぎつけたとしても、友人によって悪評が最初から流されることもあり、それが未来の同僚へと伝わるのです。
では、どうしたらいいか?
ふだんから人として、人間としてきちんとした振る舞いができているか?
ただ、これだけです。パワハラ、陰湿ないじめ、遅刻魔、約束を守れないなどなど、ちょっと人としてどうなのかな?という人は、ものすごい勢いで情報は拡散していきます。悪評の拡散力は、ハンパないです。
自分の間違った行動が、自らの転職先の選択肢を狭めているということに気づかない人が実際います。八方塞なのに、転職活動を続けている人もいます。すでにそういう行いをしてしまった人は、今までのキャリアとは別な世界へ飛び込むと、とりあえず回避できます。
世間は狭いんです、ホントに。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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