シェアな世の中になったのに 「ワークシェアリング」 だけは進まない

ワークシェアリング

カーシェアリング、シェアオフィス、シェアハウスにルームシェア、服などもシェアされるようになり、シェアな世の中はどんどん広がっています。

ミニマリストも登場し、モノを極限まで減らして持たない生活をしている方も増えています。これもシェアな世の中に変化しているからこそ、成り立つ概念です。なのに働き方だけは、いつまで経ってもシェアされる気配がありません。

改めてワークシェアリングとは?

ひとつの仕事をみんなで分かち合うのがワークシェアリングで、ひとりひとりの労働時間は減り、その代わりたくさんの人でその仕事をサポートするというものです。

このワークシェアリングをすることで、多くの人が嫌がるのが賃金の減少です。景気回復、賃金上昇な今、こんな発想は必要なく、一時期はニュースにもなったのに、今ではほとんど聞かなくなるレベルです。正社員化もどんどん進んでいるので、ワークシェアリングは必要ないのではと思われている感じもします。

一方で、ワークライフバランスはとても有名になりました。仕事とプライベートの両立を、割と自己完結のもとにできるというのがワークライフバランスなので、これはとても現実的です。

ワークシェアリングは、なかなかイメージしづらいところはあります。Aという商品を開発するのに、Bさん、Cさん、Dさんで役割を分担しようとしても、誰のアイディアをどう生かすのかさっぱり分かりません。ワークシェアリングできる職種というのがやはりあるのではないか、そう思います。

つまり、オランダのほとんどの労働者は、より高い職位に就くためにプライベートの時間を犠牲にすることに否定的なのだ。インタビューした1人の女性は真剣な顔でこうも言っている。「今はもうワークシェアリングが普通。むしろ、子どもがいるのに夫婦揃ってフルタイムだと『家庭に問題があるのでは?』と色眼鏡 で見てしまうぐらいです」。
引用元:http://president.jp/articles/-/15872?page=4

これはプレジデント・オンラインの記事の引用ですが、これくらいのマインドの変化に至るまでは、まだまだ時間がかかります。しかし、超高齢化社会を迎えようとしている日本で、また介護離職ゼロを目指している今、ワークシェアリングの発想はもう一度思い出してもいいのではないかと思います。

シェアな世の中の流れに乗って、もう一度「ワークシェアリング」を考えてみると、解決されるものが増えるかもしれません。

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ABOUTこの記事をかいた人

35歳転職限界説を突破して2回内定をGet、5つの会社を渡り歩いたジョブホッパー。人生トータルでは日系・外資系企業合わせて8回内定。ムダに転職活動経験が豊富で、転職エージェントを11社利用する。マネージャーとして面接官の経験もあるため、採用する側の論理も理解している。転職完全ガイド(晋遊舎)という本に、わたしの転職ノウハウが掲載される。