三菱自動車の不正に思う 「企業風土の根深さ」

三菱自動車 転職 リストラ

三菱自動車は2000年、2004年とリコール隠しがあって、さらに2016年に軽自動車の燃費を意図的に改ざんして不正を行いました。

だいたいこういう不正が発覚すると、経営陣が退陣します。わたしたち顧客も、信頼はゼロで三菱なんて買わない!って思いながらも、喉元過ぎれば熱さを忘れるので、数年後にはまた購入する候補に入れてしまったりします。

経営陣が一掃されたことで、禊は終わり、新しい三菱自動車が誕生するような錯覚に陥ります。今は連日ニュースをやっていますが、いずれ注目されなくなり、日産の力を借りながらしれっと市場に舞い戻ったりします。

政治家と官僚の仕組みとよく似ている

自民党政権、民主党政権と、政党や政治家は変わっていても、実務を行う官僚はそのままです。この三菱自動車のケースも、このパターンになってしまうのではないでしょうか?経営陣(政治家)が変わっても、実務担当者(官僚)がそのままなら、何も変わりません。

「なんか上のほうは大変そうだけどさ、こっちは粛々と・・・」

自分のクビが飛ばない限り、おしりに火がつかない限りは、実務担当者も変わりません。わたし自身も不正ではないですが、黒船的な人たちがやってきて、会社を立て直そうとしたものの、失敗して退散したというケースを体感したことがあります。

黒船が来ようが、経営陣が変わろうが、圧倒的人数を占める実務担当者軍団の意識が変わらないと、何の意味もないのではないかと。企業風土はこういった人たち、長く居座っている人たちが作ってきたものなので、そう簡単には変わりません。本当に根深いものなのです。

圧倒的力を持ったトップが、企業風土をも変えるような旋風を巻き起こすこともありますが、ゴーンさんの報道ステーションの様子を見ていると、まだデューデリも済んでないしと力説してました。シャープも追加損失が後から出て来たりしてましたから、三菱自動車の隠ぺいはまだまだあるかもしれません。

企業風土って、本当に恐ろしい・・・特に昔の大企業と呼ばれる会社の社員のマインドは、世の中の激流とは違っていますから、こういうところの風土を背負って、転職市場に繰り出したら正直つらくて痛い人材ばかりになるんだろうな・・・でも、転職市場にリストラでもない限り、転職なんて発想もないんだろうな・・・リストラ前に踏み出した方が、高く売れるんですけどね・・・

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ABOUTこの記事をかいた人

35歳転職限界説を突破して2回内定をGet、5つの会社を渡り歩いたジョブホッパー。人生トータルでは日系・外資系企業合わせて8回内定。ムダに転職活動経験が豊富で、転職エージェントを11社利用する。マネージャーとして面接官の経験もあるため、採用する側の論理も理解している。転職完全ガイド(晋遊舎)という本に、わたしの転職ノウハウが掲載される。