世界的ピアニストのアルトゥール・ルービンシュタインは、80歳を過ぎてもすばらしい演奏活動を続けたそうです。
S(選択):たくさんの曲目を演奏せず、絞る
O(最適化):若い頃よりも、十分に時間をとり練習をする
C(補償)速いフレーズの前をゆっくり演奏することで、より速く印象づける練習する
- 目標を絞り込み(Elective Selection)
- 目標を切り替え(Loss-Based Selection)
- 最適化(Optimization)
- 補償(Compensation)
引用元:話が長くなるお年寄りには理由がある
これを「SOC理論」と言います。ルービンシュタインは、身体的な衰えを自分で理解し、若いときのような高い目標を持たずに、自分のできることに集中した結果、成功したのです。上手に歳を重ねた、いい例です。
キャリアにおける「SOC理論」
30代では多少身体的な衰えを感じることはあっても、ルービンシュタインほどではありません。40代、50代に関しては、少しずつ体の衰えを感じながらも、まだカバーできます。例えば老眼が始まったら、老眼鏡でカバーするということも同じことです。
うまく歳を重ねるためのコツとしての「SOC理論」は、こうも考えられます。目標の絞り込みや切り替えを行うことで、より時間を生み出すことができ、他の時間に充てられるというものです。
ルービンシュタインは、年齢的な身体的衰えを時間でカバーしています。1つの曲を一生懸命練習することで、時間をかけることでパフォーマンスをキープしています。30代、40代という体力がまだある時期ならば、目標を絞り込んだり切り替えることで生まれた時間を、他に振り向けることができます。
営業の方が、長年通いつめた得意先に、10年前と同じような時間をかける必要はありません。最低限の時間で、その時間を新規の得意先に振り向けたりすることができます。いずれ身体的な衰えによって、要領よく仕事がこなせない時期が来るのならば、今生まれた時間は新しいことに振り向けたほうがいいのではないでしょうか?
歳をとると「SOC理論」をイヤでも受け入れないといけない時期が来ますが、まだまだ働ける30代、40代はSOC理論を頭に入れたうえでうまく立ち回りたいものです。
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