会議やミーティングで煮詰まってしまったら「怠惰思考」を取り入れよう!

怠惰思考

3月決算の会社は、4月から新年度がスタートしました。

新年度の予算や目標値(Budget)はもう終わっているでしょうから、具体的にどうやって達成するか、いろんなアイディア出しをもとめられている時期かと思います。第1QTRである4月から6月の四半期よりも、第2QTRである7月から9月で何をするか、下半期の新企画を考えているかもしれません。

会議室に集まって、みんなで議論をする・・・1時間、2時間・・・・1日缶詰めになって、いろんな議論をしてみても、いい答えが見つからずに先送りなんてことよくあります。そんなときに大切なのが「怠惰思考」という考え方です。

イギリスの社会学者、グレアム・ウォーラスは創意工夫に満ちた着想をするためには「4つのステップ」が大切と説いてます。

1.課題に直面する
2.課題を放置することを決断する
3.休止期間を置く
4.解決策をふと思いつく
引用元:脳には妙なクセがある(池谷裕二・扶桑社)

この3番目がとても重要で、これを「怠惰思考」と呼ぶそうです。課題に直面したとき、なんでもすぐ解決することが理想とされています。

「この課題にどう立ち向かおうと思っているんだ、ん?」

即断即決で次々解決していくことをビジネスでは求められますが、そんなときって今までの経験則で解決にとりかかってしまいがちではないでしょうか?サッサと片づけていて、何かキレ者のような感じがしますが、実はそれ、この前の企画と大差ないみたいなことよくあります。

アイデアを要する仕事をこなすためには、十分な余裕を持って手をつける必要がある
引用元:脳には妙なクセがある(池谷裕二・扶桑社)

これが大切なんだそうです。面倒で先送りした課題も「先に一度は目を通しておく」、そのあとで放置することが重要とのこと。確かに課題にとりあえず直面しておくと、トイレやお風呂で突然解決方法を見つけることってよくありますよね?

いわゆるあれが「怠惰思考」で、クリエイティブな仕事をしている人こそ大切なプロセスなようです。そう考えると、会議中に真剣な顔している人は、考えているようで実は熟成が足りていないのかもしれません(笑)

煮詰まったら、ムダに議論時間を長引かせないでさっさと切り上げる。これが大切です。わたしが以前いた会社は、長時間議論することが理想という会社で、本当に疲れました。案の定、たいしたアイディアも浮かばず、不毛のミーティングと呼んでいました。

脳には妙なクセがある (新潮文庫)

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ABOUTこの記事をかいた人

35歳転職限界説を突破して2回内定をGet、5つの会社を渡り歩いたジョブホッパー。人生トータルでは日系・外資系企業合わせて8回内定。ムダに転職活動経験が豊富で、転職エージェントを11社利用する。マネージャーとして面接官の経験もあるため、採用する側の論理も理解している。転職完全ガイド(晋遊舎)という本に、わたしの転職ノウハウが掲載される。