読むだけだと10パーセントしか記憶に残らない。聞くだけなら20パーセント、見るだけなら30パーセント。見て聞いて、やっと50パーセントが記憶に残る。言うか書くかして70パーセント、人に教えると、90パーセントが自分の中に残る
アメリカの教育学者、エドガー・デール氏が提唱する学習の法則です。
『新人研修やってもらえない?』
3月にはもう打診を受けていて、ちょうど今新人研修の講師を担当している、ベテラン・中堅社員の方もいらっしゃるかと思います。わたしも講師をやったことがありましたが、当時はあぁ面倒・・・と正直思っていました。
しかし、この法則を当てはめるならば、記憶の定着率を高めるために、新人研修を利用してみてもいいかもしれません。長年の経験を教えるだけだから、楽勝と思っていませんか?自分では分かっていたつもりでも、いざ人に教えようとすると全く体系的でないということに気づきます。ムダで遠回りな業務が多くなっていても、経験でカバーしていることはよくあります。
「あれあれ、それがそーなって」
頭の中であれ、それは出てきても、いざ文章にしてみるとまとまらないということもあります。そういったムダも含めて教えてしまうことは、新人(転職組も含めて)をわざわざ遠回りさせることになってしまいます。
遠回りは自分だけで十分、後任者はショートカットで業務を覚えてもらうべきです。また、新人研修と同時に、自分の業務のマニュアル化をやってみるといいです。転職を考えたとき、このマニュアルがそのまま引き継ぎ資料になります。
用語集を作ってみる
新人さんは、その会社の独特なコトバ使い、用語など慣れないことでいっぱいの時期かと思います。わたしは、転職直後に必ず用語集を作るようにしていました。半年もかからずに覚えて慣れるのですが、「このコトバの意味が分かってなかったんだ」と後で振り返ると分かりますし、何より新人研修用資料としてそのまま利用することが可能です。
学習の法則のポイントは、人に教えることで90パーセントの記憶の定着が得られるという点です。インプットよりアウトプットと言われますが、この法則はまさにそのコトバ通りの内容になっていますね。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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