転職先で出世する人は、幾度かの「部下の仕掛け」に引っかからない人

「ミドルの転職」という転職サイトの中で、「転職先で出世する人、しない人」について、次のようなアンケート結果がありました。

出世する人に共通する人柄について、最も多かったのが『周囲を巻き込むコミュニケーション能力がある』ことで74%。仕事の進め方・取り組み方を見てみると『問題解決能力が高い(51%)』、『高いパフォーマンスを出すことができる(49%)』という結果に。企業側の「いきなりマネジメントを任せるより、徐々に仕事の進め方や管理の仕方を確認しながら、管理職登用する方が間違いない」という採用時の考えもあり、まずは経験を活かしながら確実に結果を出し、社内の各キーマンと関係性を築いていくことがポイントになることが見えてきます。引用元:https://mid-tenshoku.com/enquete_consultant/report_25/

逆に出世しない人は、問題解決能力が低くて、パフォーマンスが出せない人と言います。どの会社でも、単独で仕事をするということは、まずありません。特に35歳以上の方が転職する場合、リーダークラス以上の求人が多数になります。

問題解決能力も高いパフォーマンスも、結局は自分ひとりでは何もできません。チームをまとめあげて、チームとして戦うときに、どういうリーダーシップが取れるか、どうやってチームをひとつにするか、これにかかっていると思います。

そのリーダーが人間としてどうなのか、資質に問題はないのか?これを、転職先の部下はまず見ています。そのうち、問題解決能力の品定めをする期間へと移行していきます。この人はわたしたち部下の質問に対して、どういう明確な回答ができるのだろう、会議においてどういう立ち振る舞いをしてくれるのだろう、そう考えます。

人間力を見ながら、問題解決能力を見極める、そうやって1年、2年が経過した時にどちらもクリアできているならば、チームはひとつにまとまり高パフォーマンスな組織になっています。いい数字を残し始めてきたときに、もう一度人間性が試されます。自分の手柄にするのか、チームの手柄にするのかです。

人間力をクリアしている人なら、チームのすごさや部下に華を持たせるということができるはず。しかし、ここで自分の手柄にしてしまうようだと、積み上げてきたものがすべてなくなります。

周囲を巻き込むコミュニケーション能力は、こうやっていくつものステップで試されます。すべてのステップがクリアできたとき、面白いほどすべてがうまく回り出すこともあります。転職先でキーマンになり得る人、何かを変えられる人を、ゲームチェンジャーと言います。ゲームチェンジャーになれるような人は、どこへ行っても成功することでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

35歳転職限界説を突破して2回内定をGet、5つの会社を渡り歩いたジョブホッパー。人生トータルでは日系・外資系企業合わせて8回内定。ムダに転職活動経験が豊富で、転職エージェントを11社利用する。マネージャーとして面接官の経験もあるため、採用する側の論理も理解している。転職完全ガイド(晋遊舎)という本に、わたしの転職ノウハウが掲載される。