2017年5月発売の新刊「転職に向いている人転職してはいけない人(日本経済新聞出版社)」を読みました。
このブログタイトル同様、35歳以上で転職を考えている方に特にオススメしたい内容になっていますが、若い方が転職する前に読んでも考えさせられる内容になっています。いわゆる綺麗事ではなく、転職に関しての体験談が満載ですし、本の帯にもある「不都合な真実」が転職の成功・失敗のカギと言えます。
例えば「転職理由アンケート」に関して、本ではこのように書いてありました。
特に「なぜ転職するのか?」という理由は、「できるだけポジティブに考えておいたほうが、転職が円滑に進むだろう」という心理の働きもあり、表層的な回答が上位になりやすいという側面もあります。
引用元:転職に向いている人転職してはいけない人
では、裏に隠れている転職者が抱えるホンネとは何なのか?
著者である元リクナビNEXT編集長黒田さんはそのホンネを卒業型、逃亡型、脱藩型の3つに分けて、解説しています。確かに面接では絶対に言えない「本当の転職理由」を、転職エージェントには平気で語っていたなぁ・・と本を読みながら思いました。転職希望者が本当に知りたい本音が、本の中では描かれています。
転職してはいけない人とは?
本のタイトルにもなっている「転職してはいけない人」。こんな記述がありました。
米国で行われたウィリアム=ギロビッチによる心理学実験では「自己評価=他社評価の2割増し」という傾向が鮮明に出たそうです。
引用元:転職に向いている人転職してはいけない人
本当にそう思います。
わたしもマネージャーとして、部下の転職の際にいろいろ話を聞いてきましたが、妙な「うぬぼれ」を持つ人が多かったです。上司として評価が正しいかどうかは分かりませんでしたが、実際その評価は自分自身で転職市場で勝負して確かめるしか方法はありません。
また社内において、自己評価と他社評価のギャップに悩み「おれはこんなに頑張っているのに!」と思っている人なんかも、一度本を手にとって冷静になるといいと思います。
中には転職エージェントを利用することで、エージェントの圧力に屈してしまい、不必要な転職に迫られる方もいます。そういった方は本を読んで一度立ち止まって、「なぜ、わたしは転職する必要があるのか?」についてじっくり考えてから、行動に移したほうがいいと思います。その指針をこの本は示してくれています。
わたしは3時間ちょっとで読み終えました、細かく分かれているので読みやすいと思います。転職者のリアルも垣間見ることが出来る内容になっているので、他の同世代の転職者たちはどうやって内定を得ることができたのかを知ることもできます。
転職を希望するライバルたちとどう戦えばいいのか、どうやったら勝ち残ることができるのか?本当に転職すべきなのか?その回答を、本の中から見つけてみてはいかがでしょうか?年収、年間休日、タイトル、会社名などの条件とは違う軸で、ご自身でも気づいてない、本当の転職の理由を見つけることができると思います。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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