永江一石さんのブログエントリ、中高年の転職に見る「サラリーマンは自己表現ができない」の悲劇が、このブログの読者層にぴったりで、痛烈に面白い内容でしたのでこちらでもご紹介します。永江さんがあるNHK番組を見て感じたエントリで、こう始まります。
大企業で部長とか課長でがっつりやっていた40〜50代が、早期退職や役職定年制で会社を辞める。ところが1年かけて再就職活動しても200社回って全部断られる。そこで「人生塾」に月謝を払って一から大企業病を治療してもらい、再び就職活動に励むという内容であった。
「人生塾」に入ったら、再就職できる!と考えるところが、すでに世間ズレしているというか・・・新卒の学生が「就活塾」的なものにお金を払って勉強に行く姿も、不思議だなぁ~って思うのですが、ある程度キャリアが積んだ人がどうしてそっちへ行ってしまうのか・・・
200社も落ちてないけど、120社は落ちたよ!
わたしも離職期間が1年過ぎ、貯金が底をつきかけ、最終的に120社に書類で落された時、塾の力を借りたい!と思ったかというと・・・全く思いませんでした!書類選考で落とされ続けると、見えてくるものがあります。それは、
「自分自身のヘンな選り好み」 や 「くだらないプライド」
です。塾に月謝を払えるだけすごいと思うのですが、わたしの場合は貯金が底をつきそうになった段階でやっと選り好みとプライドが捨てられました。
選り好みとは給料のUP幅、年間休日、勤務地ならまだいいのですが、応募する前から自分には合ってないと書類すら出さないという選り好みです。なんで応募もしてないのに、選択肢から排除したのか・・・応募1社目の段階では120社も落ちるとは思ってないので、余裕があるんですよね。でも、120社落ちた時に気づくんです、「応募しとけばよかった」って。だから、このブログでは最初から全力で応募してね!とよく書きます。
もうひとつはプライドです。知り合いに頼むなんて恥ずかしい、コネ入社なんて考えられない・・・そう考える人いると思います。でも120社も落ちれば、そんなの関係ねぇ~って、小島よしおの海パン姿が頭をよぎるようになります。だから、このブログではコネは使ってね!とよく書きます。
ヘンな選り好みを捨て、プライドも捨てて面接に臨んだ結果、120社落ちたあとのまさかの2社内定ですよ。人生って、ホント分かりません。
まず思うに、大企業の中にいて、あまりにも無知だったことだ。大企業の中にいると自分まで凄い人間になった気がしてくるケースが多く、それがまあ大企業病なわけだが、実態は純正培養されているので非常に無知な人をよく見る。専門馬鹿とでもいいましょうか・・
引用元:http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=19784
入社直後は誰もが考える力を持っているはずなのに、上司や同僚からいろんな指摘を受け、他部署から文句を言われ、会社のルールが染みついて心地よさを感じ始めた時には、すでに自ら考える力を失っているんですよね。
さらに親族や友人から、「そんな大企業に勤めているなんて羨ましい」と声をかけられ続けることで、自己満足度はさらに高まり、考えることを止めてしまいます。そして歳だけ重ねて、気づくと市場と激しく乖離しちゃうんですよね。
それに気づける人はいいんですが、飲み会でもこういうズレを指摘されても気づきません。会社を離れて初めて気づくんですよね、自分で。
いやぁ・・・永江さんのような文章が書けるようになりたいな・・・
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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