会社を辞める理由って人それぞれで、一般的には上司や同僚との人間関係、残業多すぎ、安月給、経営者の方針などが一般的です。これ以外の理由で、わたし自身の『会社を辞めるきっかけ』についてお話します。
なぜこの話をしたいかというと、この話の中に ”会社の変化” が見えるからです。この会社の変化に気づくか気づかないかはとても重要で、察することができない場合、最悪のケースは会社がなくなって路頭に迷います。
目次
ケース1:同僚がどんどん辞めていくんですが、ある特徴があったケース
わたしが最初に入社した会社のケースです。周りの人間がどんどん辞めていくっていうのは、会社の状態が健全ではないんですが、この会社とてもいい人が多い会社でした。唯一の不満と言えば業績がまったく伸びないことで、給料水準が低かったことです。
小さな会社だったのですが、社員は40代~50代の層、あとは20代の層という極端な社員構成でしたが、辞めていくのはすべてこの若い層だったのです。
若い層がどんどん辞めていくっていうのは、非常によろしくありません。若い人は会社の将来(イコール自分の将来)を考えて仕事していますから、その会社に未来がないと思うと、どんどん辞めてしまいます。小さい会社だと連鎖反応が起きやすいです。自分だけ残っていて大丈夫だろうか?そんな気持ちから、連鎖退職になってしまうのです。
わたしは早めに察知して、新人から3年目で退社することにしました。ちなみにこの会社はのちに清算されました。
ケース2:事業譲渡の瞬間
事業を譲渡するというのは、当然会社に何か事情があるからそういうことが起きるわけです。これは事業を譲渡する側の会社の事情もあれば、事業を受ける側の事情もあるので、一概に事業譲渡=会社の状態が悪い という判断はいけません。
でも一般的に事業譲渡にいいイメージはないので、こういう時に辞める人っていうのは非常に多いです。周りがどんどん辞めていくと自分も不安になるので、辞めようか・・・って思ったりもするのですが、私はというと・・・
『すべて身を任せてみた』
なぜかというと経営者が変わると、社風なんかも180度変わったりします。細かい事を言えば上司もITシステムも、会社の仕組みもすべて変わったりします。給料も変わったりしますが、私の場合ですが、すぐに給料が変わった事はなく、1年後まで現状維持の後、変更という事が多かったです。
その変化を転職することなく味わえる! これは経験という意味ではプラスです。違う会社の仕組みを経験できるなんて、とてもいい機会なのでわたしはプラスと考えて、いつも転職はしませんでした。
ケース3 同僚のリストラ、冬のボーナス全額カットではなく・・・・
リストラが始まったり、早期退職勧告が始まると、その対象でない人でも”わたしも転職”って考えます。『早期退職者募集 予定人数の1.5倍が応募』 こんな記事が新聞によく載りますよね?こういう時ってリストラ対象者”以外の人”の方が、むしろ会社の変化を察知して、とっとと辞めていくケースが多いです。
そして、ボーナスゼロという厳冬も経験しました。わたしはこの局面に遭遇した時も、辞める決断はしませんでした。今振り返ると、同僚のリストラも、ボーナスゼロも、会社を辞めるきっかけにはなってなかったんだと。
同僚に成長意欲がないというのが、この時の私がやめた一番の理由です。一緒に働く仲間には、やっぱり最低限の成長意欲を持ってほしいものです。でないと、会社の業績はどんどん下降線をたどります。商品やサービスがよくないと会社の業績は下がりますが、それ以上に従業員のモチベーションの方が会社の業績と直結します。
ケース4 業績が伸びている会社の盲点
会社を”辞めない”唯一の理由が、『なんだかんだ言って、会社の業績伸びてるしね』というケースです。こういう会社が、私は最も怖いです。業績が下方に傾いた瞬間から、会社を辞める人が大量に増え、その補てんを残った人がするんですが、とても追いつかずに疲れる・・・新しい人を採用しても、すぐ辞めるっていうスパイラルです。
会社に対して、経営者に対して、職場に対して、ものすごい不満があるけれど、それを業績がすべて覆い隠しているだけ ということです。私は今、このケース4に遭遇していますが、今まで経験したどのケースよりも怖いです。この加速度たるや、フリーフォールのようなものです。そのスタート地点にいるんじゃないか?そう思っています。
わたし自身の”会社を辞めるきっかけ”を書いたのは、変化の時代に生きている今、会社のちょっとした変化に気づく力が必要だと思ったからです。こんな経験した人もいるのねー、という感じで読んでもらえるとうれしいです!
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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