2012年の日本マンパワーによる「50代社員に関する調査」によると、定年までの将来の見通しは明るいと答えた人は、たったの18.2%でした。また、50代になって新たに見つけた「やりがい」がないと答えた人が、なんと76.6%でした。定年まで居られる保障もない上に、やりたいこともないってつらいですよね。
わたし自身、5つの会社を経験していますが、どの会社でも定年退職の送別会に参加したことがありません。「定年までのお勤め、お疲れ様でした!」と一度も言ったことがなく、ほとんどの方が50代を過ぎた頃から転職をしたり、独立したりする方が増える印象です。
もうひとつ、「優秀なあの人」が独立しても儲からない理由という、東洋経済ONLINEの記事が面白かったので、いくつか引用してみます。
起業がうまくいかない最大の理由は、サラリーマン時代の思考と行動原理を引きずったまま独立してしまうからだと私は考えます。独立して稼げるかどうかに、会社員時代の栄光は通用しません。
引用元:http://toyokeizai.net/articles/-/130407
この話も、面白いと思いました。
会社の管理職に求められるのは、おもに部下や仕事をマネジメントする力ですが、起業の段階ではほとんど必要とされません。起業の初期で求められるのは、専門性や営業力です。結局、鳴かず飛ばずで、再就職活動をせざるを得ないケースが実に多いのです。
引用元:http://toyokeizai.net/articles/-/130407
わたしもフリーランスとして、会社員時代はやったことがなかった営業活動をしたことがあります。営業ノウハウはなかったものの、意外となんとかなりました。マネジメントとは違うスキルでしたが、新鮮で楽しかったです。
この2つの話を組み合わせると、定年までは逃げ切れない、でもやりたいことが分からない。独立の道を選ぶとすると、会社員時代のスキルとは全く別スキルが求められ、会社員思考や会社員スキルは必要とされていないということになります。
歳を重ねると、体力や記憶力も落ちてきます。自分が思っている以上に、はじめの一歩が重くなっていきます。であれば、それこそ30代後半や40代のうちに、独立するとはどういうことなのかをシミュレーションする必要があるのではないかと。週末起業でも、副業でもいい、とにかく何かをやってみて、一歩踏み出してみることでやりたいことがない50代にならないようにしないといけません。
頭の中で考えていても、やりたいことは見つかりません。特に起業となると、やはり行動してみて自分に合うかどうかを見極める必要があります。会社員思考とは別に、近い未来である50代を意識することは、特に40代の方には大切なことと言えると思います。50代でやりたいことが見つからないという人にだけはなりたくない・・・そんな衝撃的なデータでした。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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