内閣府が、平成25年6月に「国民生活に関する世論調査」というものを発表しました。この中で、「生き方・考え方について」という項目があり、世代別・時代別に推移を見ていくと、
「何が人生において大切か、年齢や時代とともに変化していく」
事が見えてきました。これが分かっていると、35歳を過ぎてからの会社選びにもいい影響を与えるんじゃないか? そう思って記事にしてみました。
まずはこちら、「働く目的は何か?」 という質問に対して、20歳以上のすべての世代、6000人に質問した結果です。
見て頂きたいのは2つ。「お金を得るために働く」と答える人の割合が、30代66%をピークに、40代62.2%、50代56.1%、60代41.6%とどんどん減っていきます。一方で「社会の一員として、務めを果たすために働く」という人の割合は、30代12.6%、40代15.9%、50代17.5%、60代17.6%と増えていきます。
「歳を重ねるほど、お金よりも社会との係わりを重視する」
という事が分かります。歳を重ねると会社を退職し、隠居生活に入ります。仕事を得るのも難しくなるので、だんだんと社会から離脱していきます。
「お金以上に社会とつながっていたい」
と思う人が、歳を重ねると増えるというデータです。この傾向は、平成25年だけの話なんでしょうか?12年前の平成13年から、推移を見ていきます。
上記グラフから、
「お金を得るために働くと考えている人の割合はどんどん減り、一方で社会の一員として働きたいと思う人の割合が増えている」
という結果になっています。一方で、こういう見方もできます。
「高齢者が年々増えていくから、お金を得るために働く人が減っている」
これはひとつあると思います。でも、「何らかの形で社会貢献したい」というモチベーションであったり、インフラは、少なくとも平成13年の頃よりは格段と上がっています。東日本大震災の影響も大きいと思いますし、最近ブームである「働く」というテーマの本が流行っている事からも言えます。
実際データ通りに行動している人は、まだまだ少ないかもしれません。でも「思い」という意味では、これだけの日本国民の意識が変わりつつあるということを、この調査は意味しています。あとは実行する人が多くなると、もっともっと面白い世の中になると思います。
データ元:http://survey.gov-online.go.jp/h26/h26-life/2-3.html
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