ダイヤモンドオンラインの寺田倉庫さんのこの記事を読みました。まず、社長の口癖は「5年で辞めろ」なんだそう。
そこだけ切り取るとかなり乱暴に聞こえますが、中野が言いたいことはつまり、こういうことなんです。人間がフルマラソンを走れるのは42.195キロという長さが決まっていて、ゴールがあるからだろう、と。だから、5年という期間を区切って、その中でやりたいこと・やるべきことのゴールを決めなさい、というわけなんです
引用元:http://diamond.jp/articles/-/107914?page=3
寺田倉庫というと、文字通り伝統的な倉庫会社でありながら、東京・天王洲にレストランを運営したり、ミニクラというクラウド上で倉庫を個人で管理するサービスをスタートしたりしています。富士フイルムも、以前はカメラのフィルムを製造販売する会社でしたが、デジカメの普及とともに、健康食品や化粧品などの分野にも事業を拡大しました。
個人の市場価値を磨けというけど・・・
転職の際、「自分の市場価値を磨きなさい」ということを、よく言われます。確かにその通りで、自分の市場価値がないと、転職は厳しいですし、内定ももらえません。年収アップも期待できないのは、事実です。この寺田倉庫や富士フイルムの会社の変化を見て思うのは、
「会社自体も市場価値のある、鮮度のあるバリューを社会に提供し続けているのか」
これを社員が見極めることができるかも、大切なのではないか?と思います。富士フイルムが、いつまでもカメラフィルムに固執した事業を続けていたなら、今頃会社はなかったかもしれません。寺田倉庫も、然りです。
どうしても、会社にいると「前年比」というコトバで、去年と比較して伸びているかどうかを比較します。そういった短いタームだけで考えるのではなく、長期的にその会社の価値はどうなのかということ、経営者がどういう経営方針で先を見ているかを、雇用されている社員が見極めないといけません。
サイボウズ青野社長が講演会で言ってたこと
サイボウズの青野社長は、
「社員に、長い期間いい仕事を提供し続ける自信がない」
経営者のホンネだなと思いました。世の中の変化のスピードは、さらに加速しているのですから、本当にこのとおりだと思います。そういった発想をもった経営者であればいいのですが、いわゆるサラリーマン社長タイプの人が、自分の地位を獲得して満足しているようなケースは、危ないです。
自分自身の市場価値も大切ですが、会社が先を見て事業を構築しているかどうか、それができていないようだと、ある日業績の急激な悪化がやってきて負のスパイラル(売上低下→給与削減→リストラ→社員流出→さらなる売上低下)が始まります。会社と対等な関係を保ちながら、会社の向かう方向を冷静に向き合える自分を保つことが大切だと思います。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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