長い会社員生活の中で、どれだけの自己啓発書やビジネス書を読んだか・・・100冊以上は間違いなく読んでいます。なぜそんなに本を読んだかというと、自分の仕事やキャリアに行き詰まってしまってその都度悩み、その解決方法を本に頼ったからです。
本からは、「気づき」を得ます。まるでスーパーマリオのBボタンでダッシュするかのように、その時だけは仕事にも勢いが出て頑張ることができるのですが、長続きしません。しばらくすると、また別な本を読んで、ダッシュして減速する・・・その繰り返しで、自己啓発書やビジネス書は一種の麻薬的な感覚でした。
英語の勉強でも似たようなことが
外資系企業に入社したとき、これは本気で英語の勉強をしないといけない!と思い、NHKラジオで英会話の勉強、車〇台分投資した英会話学校でも勉強もしました。しかし、最低限の英語で仕事を乗り切る術を身につけるようになると、次第に勉強しなくなりました。どうしても厳しいテレカンなどは、英語のできる上司に頼って乗り切ったりもしました。
あああ
フリーランスになって、自分のやりたい仕事ができるようになったとき、ビジネス書や自己啓発書を読んだかというとほとんど読みませんでした。英語の勉強をしたかというと、これも全くしませんでした。その時に思ったことが、
「あぁ、こうやって自分自身をごまかして来たんだ~」
ということでした。自己啓発書も言うほど興味がなくて、ただその時の悩みを解決したいから読み続けていただけなんだと。会社員としてなんとかしたいという思いで読んでいただけで、フリーのときは必要なくなっていたのです。フリーになると、今までよまなかった小説やノンフィクションなどを急に読むようになって、人間としての幅が広がったような気がします。
わたしのような自己啓発ループに陥っている方は、世の中にたくさんいると思います。毎日200から300と言われる新刊が出版され、ビジネス書や自己啓発の新刊は多いです。それだけニーズがあるから、次々と新刊が発売されます。しかし、わたしのような自己啓発ループに陥っている人は、一度立ち止まったほうがいいと思います。
本当に自分のやりたいことが分かったとき、自分をごまかす必要がなくなったとき、読みたい本の種類も変わってきます。Bダッシュもいらなければ、麻薬的効果を期待して会社員生活を延命する必要もありません。
やりたいことを見つけられている35歳以上というのは、あまり多くないのかもしれません。どうやったら見つけられるかというと、今やってないことに片っ端からチャレンジしたり体験する、これに尽きると思います。やってみたら面白かった、世界が変わったなど、とにかくトライするしかありません。自己啓発書に逃げることなく、今までやったことのないもの、見たこともないものにとにかく触れ続けると、ある日突然やりたいことが見つかったりします。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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