2013年5月から言われているハローワークの求人情報を民間へ開放するというお話なんですが、この2014年にかなり拡大するんじゃないか?という事を以前記事にしました。
ところが、さっぱりその雰囲気を味わえてないというか、どこで開放してるの?という感じなので、調べてみました。これって一応成長戦略の中の一環なんですけど、改めてハローワークと民間エージェントとの数字的な違いについておさらいしますと、
<ハローワーク>
・全国で545か所
・新規求職者数 749万人
・新規求人数 639万人
・離職者が中心で、約6割が100人未満の企業
<民間>
・全国で17556か所
・新規求職者数 233万人
・新規求人数 195万人
・在職者が中心で、ホワイトカラーの職種が多い
ハローワークは民間の3倍近い求人を持っているので、この成長戦略に期待される方は多いかと思います。ところが求人の質という面において、民間のほうが圧倒的にいいのです。
6割が従業員数100人未満という中小企業中心のハローワーク。民間のエージェントを利用すると、採用者の年収の3割をエージェントに支払わないといけないという採用コストが発生します。
ハローワークの場合はこういったコストがかからず無料なので、中小企業はこぞってハローワークを利用します。また求人を出す基準が緩いので、求人数も多いという構造になっています。
また離職者よりも在職者を好むのが転職市場なので、民間エージェントというのは商売している分優れていることが多いのです。
なぜ民への開放をしているのに、拡大していかないのか?
2014年9月1日から解放しているのは、求人情報提供端末方式のみだからです。どういうことかというと、ハローワークにあるあのタッチペンの端末と同等のものを設置できるところからという制限がかかっています。
民間があのタッチペン端末をコストをかけてまで導入しませんよね?誰がどう考えても、求人データだけもらって自社サイトにカスタマイズしますよね?
それがいつ行われるかというと、2015年9月(予定)なんだそうです。ここに利権があるのか?抵抗勢力が頑張ったのかは不明ですが、とにかく遅れています。
わたしたちには正直言うとあまりメリットがないと思いますが、ハローワークにたまにえっ!っていう求人が落ちている事あるんですよ・・・(一般的に喜ばれる知名度があって、そこそこ大きい会社の求人がまれにある)
そういう埋もれているハローワーク求人案件を、民間エージェントで拾って欲しいんですが手間もかかるので本当の普及は相当先ではないかなと思います。
エージェントの登録ができず、離職期間が延びて思うように転職活動が進まない場合の最後の砦がハローワークとわたしは思っています。実際に求人を検索にはよく行きましたが、そこから先は利用したことはないです。やはり求人の質がいまいちなんですよね・・・
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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