AERAの特集「転職のリアル」に、このようなことが書いてありました。
周りから「キャリアアップしてるね」と言われることもあるのですが、「キャリアアップって何だろう?」と思うんです。肩書や昇進とは違うベクトルで考えたいと思っていて。新しいチャレンジをしていきたいと思っているので、キャリアのアップダウンというよりは“転身”という言葉がしっくりきます。
引用元:https://dot.asahi.com/aera/2017051800074.html?page=1
グーグルで働いて4年になる人の言葉ですが、確かに「キャリアアップしたい」という言葉の意味は人それぞれ違うものです。
- 有名な大企業への転職
- ヒラからマネージャー、役員へとステージがあがる
- 有名な人と一緒に仕事をする機会を得る
- 年収が大幅にアップする
こういった項目が「キャリアアップ」だと思われている気がします。年収が多くなると、それだけ自分の価値が上がっている気になるし、大企業へ入社できるということは、それも自分の価値を認める基準のひとつにはなります。
中小企業へ転職することになれば、自分の力が落ちたとショックを受ける人も現実としていますし、年収が下がった場合も同じように感じる人はいると思います。
キャリアアップって何だろう?
会社員として働いていると、自分ひとりの成果というのは分かりづらいことも多いです。一方、フリーランスや個人で仕事ができる人は、仕事をした分だけお金も増えますし、キャリアアップしたことが体感できます。
結局、年収や役職、企業名というのは、相対的なものでしかないと考えます。家族や友人、知人、対外的なあらゆる人に対して、自分のステータスが分かりやすく伝えられる・・・そのためのキャリアアップになっている人が多いような気がします。
そうではなくて、自分のやりたいことがあって、その目標に向かって着実に前に進んでいること、あくまで相対的ではなく自分の中で前に上に進んでいるのであれば、それがキャリアアップというのだと思います。芸人さんでいえばレギュラー番組が増える、画家であれば自分の作品が認められ、高値で売れるようになるという感じです。
会社員としてこれをどう表現するのかは本当に難しいのですが、やはり自分にしかできない仕事をやるという意識は大切かもしれません。その自分にしかできない仕事=やりたい仕事であることが理想で、そうでないとキャリアアップを目指したところで、生活のため、食っていくためという理由づけにしかなりません。
転職中に連呼しがちな「キャリアアップ」という言葉の意味を、もう一度じっくり考えてみるべきだと思います。グーグルの方の言う別な方向にあるベクトルって、自分の中にあるとわたしは思いました。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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