年功序列制度自体あまり好きではないのですが、年齢を重ねてから役職についたほうがいいこともあると、最近考えるようになりました。なぜ20代でマネージャーになるよりも、40代でマネージャーになったほうがいいと思うのか?その理由のお話です。
歳を重ねてから、偉くなるということ
もし自分が20代でマネージャーになり、たくさんの部下を見ることになっていたら・・・たぶんキャパオーバーでマネジメントできなかったと思います。わたしは30代前半でマネージャーになったのですが、それでも相当荷が重く感じました。
歳を重ねると「いい意味」で諦めるという選択を、いろんなところでできるようになります。例えば悩んでいる部下が相談に来たとき、10人以下の部署ならばじっくり聞いてあげることができます。ところが100人にもなると、ある程度の時間でバッサリいかないと、次から次へとお悩み相談を受けてばかりで、自分の仕事がはかどりません。諦めという選択を、いろんなところで使わないといけなくなってしまいます。
歳を重ね、体力や気力がだんだん落ちていくなかで、すべてに対して全力投球するわけではなく、こちらも「いい意味」で「捨てる仕事」を見つけられるようになります。その取捨選択は、人生経験からなんとなく行われるのですが、実は理にかなっていることも多く、備わった体力に見合った仕事の仕方ができるようになります。
歳を重ね、えらくなると部下の数も増え、責任も増えていきます。自分の能力を超えたものを求められるようになったり、明らかに見られる範囲を超えた仕事が与えられたとしても、先ほどいった「いい意味」で諦めたり、捨てたりすることができるようになるため、意外と全体を見ることができるようになります。車に乗っている時、前はしっかり見ているけど、周りはなんとなく見えているような感覚に近いかもしれません。
また、自分でなんでもやろうという気持ちも、それなりに落ちてくるので、仕事の役割を人に振ることができるようになります。
若くして偉くなって苦労した経験が後で生きることもよくあるのですが、年功序列制度がいい意味で機能することもあるんだなと偉くなればなるほど分かります。歳を取って、いろんな機能の低下は少し寂しいものかもしれませんが、それでもモノの見方や考え方、手の抜き方は「年の功」を利用することができて、責任が重い立場になった場合はむしろプラスに働くとわたしは思います。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
コメントを残す