ある会社で、こういうことがありました。
超優秀な女性は、外資系企業の日本本社のディレクター。帰国子女だった彼女は、日本以外の海外部門の情報にも当然詳しく、会社としてもなくてはならない存在でした。ところがある日、突然の退社。なぜ?と多くの同僚、部下たちは思ったそうです。
それから、何人かが止め、さらに辞める人がドミノ現象のように増え・・・残された社員は一桁までになってしまいました。自己都合に加え、激しいリストラがあってそのようなことになってしまいました。
なぜ?と多くの社員は思っていたその時期に、彼女は会社のゆく末を見切ってあっさり退社したのです。しかしその状況に気づくまで、2年以上という月日が経過していました。
わたしの最初に入った会社はなくなった
わたしが最初に入った会社は、特に優秀な人が辞めていくようなことはありませんでした。ただし、若手から少しずつ辞めていくという不思議な現象が起きました。
わたしもなんとなくですがその流れに乗り、3年目で会社を退職しました。その数年後、会社はなくなってしまいました。最後まで残った50代の社員の皆さんが、その後どうなってしまったのか・・・わたしは全く知らないのですが、おそらく大変だったと思います。
下々の社員には見えない世界がある
役職にもつかない一兵卒の社員が、会社に不平不満を言ってる姿をよく見かけます。わたしもそうだったのですが、少しずつランクが上がっていくと、一兵卒には伝えられない会社上部の情報というのをたくさん入手します。中間管理職としては、どんな状況に置いても自分の部下を鼓舞し続ける宿命にあるため、本音を伝えられません。文句を言う一兵卒に対しても、モチベーションを下げないように努力をします。
しかし、中間管理職自身にも火の粉は降りかかるわけで、それをどこで見切って転職するかという判断になります。部下がいるのだから、会社と心中してこそ上司!と考える人もいるかと思いますが、逆に心中するような上司の場合は意外と会社の経営状態まで見えてない可能性があります。
「誰が会社を辞めるのか」というのは実はすごく大切で、特に優秀な人材が辞めていくには何かしらの理由が必ずあります。その理由を突き止めることで、自分の身の振り方について考えてもいいと思います。なかなか一兵卒で情報が入らないにしても、明らかに会社の空気がおかしいことがあり、それを察する力が必要です。
そんなとき優秀な人材をベンチマークにしておくと、会社に何かが起きているというひとつの指標になると思います。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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