昨年10月に、このような記事を書きました。
リクルートワークス研究所がまとめた「次世代シニア問題」の提言が、半年経ってつい先日発表されました。2025年、今から10年先にアラフォー世代に起きる働き方の変化と、4つの提言についてご紹介していきます。
(再)次世代シニア問題とは?
「次世代シニア」とは、バブル期に大学を卒業し社会人となったバブル大量採用世代と、その後の団塊ジュニア世代のことを指す(略)次世代シニアは、人口数がほかの世代よりも相対的に多いことにより、今後さまざまな雇用問題を引き起こす。
引用元:http://www.works-i.com/pdf/141008_senior.pdf
本ブログ読者と同じ1967年~1974年生まれが対象で、1526万人もいます。上記にある様々な雇用問題のひとつは、役職問題です。20年前の40代は7割が役職者でしたが、今は5割しか役職になれません。今後さらに落ち込むことが予想され、役職につける人とそうでない人の二極化が進むと言われています。
役職につけない人はさらにやる気を失くし、出向したくとも扱いにくい大企業出身者ということで中小企業にも嫌われる、さらにシニア世代の転職市場がないという2025年です。
また年金不安を持っているわたしたち世代。老後の蓄えがかなり足りないと思っている40歳~44歳は63.6%もいます。結果、働き続けないといけないと考えている人が多い世代でもあります。
10年後にはこの問題が確実に顕在化します。そうなる事はなんとなくみんな分かっているのに日々忙殺され、10年経ってから、夏休み最終日に宿題やってなかった!そうなりそうな気配がプンプンします。
リクルートワークス研究所が考える 「4つの提言」 とは?
提言1:何歳まで働くかを個人が決められる社会に
提言2:次世代シニアが適職にたどりつけるように労働市場を整備する
提言3:企業は個人のキャリアのレジリエンスを高めるための支援を行う
提言4:長く働いたほうが得になるように社会保障制度を整備する
(引用元:http://www.works-i.com/pdf/150528_sin.pdf)
特に面白いのが提言1にある「退職年齢選択制」です。
退職年齢選択制の導入に当たっては、たとえば50歳から70歳までの1歳刻みで退職の機会を設定し、そこをターゲットに各人が転身の準備をするのを、会社が支援する。そのためには、たとえば45歳になった時点で、その後どのようなキャリアを歩むのかを自ら決定し、会社との協議のうえで、退職年齢を社内に宣言させるような仕組みを提言したい。
(引用元:http://www.works-i.com/pdf/150528_sin.pdf)
50歳で退職します!という人は、70歳までの総額報酬を得ることができます。70歳で退職します!という人も、今のような60歳で単純労働作業や名ばかり役職にするのではなく、普通に働けるようにするというものです。
正直言うと、ここまでやってあげないと、初めの一歩を踏み出せないビジネスパーソンが多いのか・・・そう思います。次世代シニア世代のほとんどは、給与水準が高いことが理由で今の会社で ”とことん” 働き続けたいと考えています。一歩踏み出すという発想が、まずありません。
退職年齢選択制、会社以外で自律したキャリア形成を社員にもってもらうための研修サポート、1社しか経験がなく外部環境を知らないから 「お試し出向」 を考えるなど、いろんな提言がなされています。終身雇用や長く働く事への美学という考え方に長年接してきているので、やむを得ないのかなと思います。
グローバルな時代がやってきて国内雇用が保障できないから、終身雇用なんてもうないから、年金もらえないから、ハイ考え方変えて!副業明日からOK!と言われても、簡単には変えられないですよね・・・ソフトランディングするための、いろんな提言なんだと理解しました。
わたしはこんな事書いてますので、すでにセカンドキャリアを決定して少しずつ歩んでおります。32ページの資料ですが、とても読みやすい資料ですのでぜひ一読してパラダイムシフトを起こしてみてください。
次世代シニア問題への処方箋(リクルートワークス研究所)
http://www.works-i.com/pdf/150528_sin.pdf
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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