今年もプロ野球のキャンプには野球評論家として大勢のOBが訪れた。グラウンドに降りて選手と話ができるのは、現役時代に輝かしい成績を残した元・名選手ばかりだ。それだけにそれぞれが技術や理論には絶対の自信を持っており、現役選手を見ると、昔の血が騒いでつい指導を始めてしまう。でも選手からするとありがたいような、迷惑なような……。
引用元:http://news.livedoor.com/article/detail/11238059/
この記事は、日本ハムの大谷選手がサンデーモーニングでおなじみの張本勲氏から指導を受けたという話の冒頭部分に書かれていたものです。この語、張本氏から指導を受けた大谷選手が、ハイハイと返事してたというお話です。
張本氏も3000本安打という偉大な記録を持った選手だったのは間違いないのですが、大谷選手の立場で考えると微妙です。偉大なその技術が現代とマッチしているかどうかは別の話だからです。
偉大な先輩のいう事だから、きちんと聞かないといけない
ぞんざいに扱ってしまったら、マスコミや厳しい視聴者からクレームが来たりとそれこそ大変です。大谷選手なりの、大人の対応が求められるわけです。とりあえず聞くけど、自分のバッティングに生かすかどうかは自分で考えるといったところでしょうか?
記事によると、張本氏は
いったって聞きやしませんよ。こちらが先輩だから聞いてるだけ
と書いてあるので、自覚されているんですよね。自覚できなくなる先輩も多いなかで、すごいと思いました。似た話で、張本氏がダルビッシュの筋トレについて、余計な筋肉をつけたらケガが多くなるとテレビで忠告されてました。これをダルビッシュ投手本人は、こう返しています。
多分ウエイトトレーニングやったことないでしょうね(笑) https://t.co/XysVe3czPe
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) 2016年2月28日
こちらは本音で返事してます。プロ野球界のお話ですが、これは会社員の日常でもあるのです。
会社における先輩の後輩指導について
自分の会社の大先輩や、かつて輝かしい実績を上げた同僚に当てはめて考えてみてください。会社では少なくともいずれかの時点で実績がある人、波風立てたくないでしょうから、やはり大谷選手的な対応をする後輩は多いと思います。心の中では、ダルビッシュ投手のように思っていても。
プロ野球選手ならば、成績と年俸はリンクしています。いくら昔がすごくても、旬が過ぎれば年俸はダウンします。しかし会社員の場合、給料や役職が上がっていっても、過去の実績はしばらく反映され続けます。気づいたらプロ野球OBのような立場になってて、的外れな指導をしてしまっても、気づきもしない・・・こういう方結構いますよね。しかも、張本氏のように「聞きやしない」という意識すらない方も。
現役の技術に追いつけない自分を認識し、それに対してかける適切なコトバを見つけられる
いくら先輩でも自分の置かれた立場をわきまえて、後輩が困ってしまうような指導は避けたいものだなと、プロ野球キャンプのOB訪問をみて思いました。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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