たまたま読んだあるテキストに、「結晶性知能」と「流動性知能」の説明がありました。年齢に応じてどのように変化するかという話が、キャリアの考え方とものすごくマッチするので、取り上げます。
まずは「結晶性知能」について。
一般的知識や判断力、理解力などで過去に習得した知識や経験をもとにして日常生活の状況に対処する能力です。この能力は、60歳ごろまで徐々に上昇し、 その後は緩やかに低下していきます。しかし、結晶性知能は、70歳、80歳になればなだらかに低下するもののそのレベルは20歳代に近い能力が維待されています。 このことは高齢になっても何かを学び習得することが十分可能であることを示しています。
引用元:http://www.health-net.or.jp/tairyoku_up/chishiki/ninchisyou/t03_08_02_05.html
今までの財産や経験を使いながらやっていくのは、80歳になっても20代レベルがキープできるということです。これは本当にありがたい話で、経験や財産を貯金しておけば、知能的には衰え知らずということになります。ところが、「流動性知能」はどういうものかというと、
新しいものを学習したり覚えたりするような、経験の影響を受けることが少ない、むしろ生まれながらもっている能力に左右される知能をいいます。この能力は30歳代にピークに達したあと60歳ごろまでは維持されます。そしてそれ以降は急速に低下していきます。
引用元:http://www.health-net.or.jp/tairyoku_up/chishiki/ninchisyou/t03_08_02_05.html
あれ?
新しい状況に柔軟に対応する能力というのは、60代から加齢とともに知能が低下していくという意味です。ということは、退職後に何か新しいことを始めようと思っても、能力は追い付かない、時間もかかるということです。一方でありがたいのは、30代~60代という30年もの間、この知能は維持されるということです。
この2つの知能を合わせて考えると、
30代から60代のあいだは、新しいことに柔軟に対応する能力を持っているのだから、いろんなことにチャレンジしたほうがいい。その経験や財産をもって、80代までキープできる
こうなります。もし、30代から60代の流動性知能がある間に守りに入った生き方をしていたら、いざ60代から新しいことを始めようと思っても、知能が追い付かないという意味になります。
ネーミングもとてもいいですよね。「結晶性」って、凝り固まるってことですもんね。あくまで脳的な話ですが、時間の有限さと脳の力ってうまくできているなって思いました。
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