雑談力関連の本が、とにかく人気です。会話の中で雑談を楽しむために購入する方もいますが、転職活動中の面接においても、雑談力が試されるようになっているため、人気があるものと思います。
わたしは雑談面接と勝手に呼んでいまして、面接において重要だと思っていますし、何度も経験しています。実際にわたしが体験した雑談面接の4パターンをご紹介します。そのうち2つは面接のワナです。
目次
内定がほぼ決まっていて雑談する面接
内定をもらって内定通知書(オファーレター)が来るまでの間に、人事に呼ばれてカフェでお話をした経験があります。入社前のプチ歓迎会のようなものだったので、入社後の上司や同僚がどんな人なのか、面接では話せない人事からのオフレコなど、入社前に重要な情報をもらいました。
カフェでのお茶だったので、全く面接を受けている感じではありませんでした。それでも試されているのかな?と思ったので、若干警戒しつつ、最終的にはその会社に入社しました。入社前に雑談の機会を頂けるのなら、ぜひ参加したほうがいいです。
本来の力を発揮してもらうための雑談面接
自分が面接官の時にもやったんですが、面接で緊張してしまって、成果を発揮できないと採用する側も採用される側も不幸なので、雑談で緊張をほぐし、本来の力を発揮してもらうために「雑談面接」をします。
意外と現場社員の面接ではこのケースが多く、百戦錬磨の人事は、型にはめた面接をしたがるので、雑談なしがわたしは多かったです。できる人事の方は、雑談面接を多用するような気がします。
ワンパターンな想定問答を回避するための雑談面接
「それでは自己紹介と、志望動機から聞かせて頂けますか?」
「あなたの長所・短所について、教えて頂けますか?」
面接でこういったありきたりな質問は絶対にしません。
意地悪と言えば意地悪なんですが、応募者のほとんどは何を質問されるか、だいたい想定できています。それに対しての回答も当たり前に準備してくるので、そのやりとりだけで判断したくないから、「雑談面接」に切り替えるというものです。
「昨日は台風がすごくて、わたしは午後出勤だったんです。あなたの会社はどうでしたか?」
面接に関係ないお天気の話や、ドラマの話、最近のニュースなどの質問を8割以上しておきながら、2割でホンネに迫ります。
「あまりドラマは見られないんですね~、情報収集は主にどこからとっていますか?」
ストレートに「情報収集はふだんどうなされてますか?」と質問するよりも、想定問答感はなくなっています。雑談面接にしているのに、ちょっとだけホンネに迫った瞬間に、
「はいっ!わたしの長所は協調性のあるところです」
と、面接の答えの丸暗記を発表される方もいます。きっと順応性とか適応性が高くないのかなと判断するわけです。さらに雑談面接は、地頭のよさも試せます。芸人の世界で例えるならば、
「ネタは面白いけど、フリートークがだめ」
と同じです。ネタはあらかじめ考えられた、いわば想定問答。対してフリートークは何がくるか分からない、でも返しひとつでお客さんを笑わせる これと全く同じことです。
コミニケーション能力を見るための雑談面接
「コミニケーション能力には自信があります!」
といいながら、いざ雑談を始めると、話の間が空いてしまって、実は雑談が苦手という方もいます。特に営業職やコンサルタント職ならば、面接の場の空気すら面白く、柔らかくできないといけません。それが「雑談力」であり、「雑談面接」で最も試していることです。
何も聞かれないまま、ただ雑談だけして、面接が終わってしまった経験があると思いますが、採用する側が意図的に雑談を仕掛けていることもあります。雑談力を磨いて、損はありません。
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