内定通知書に記載されている「理論年収」のカラクリ

理論年収

転職が決まって「内定」が決まると、企業からオファーレター(内定通知書)をもらうことになります。

わたしも今まで6通ほどオファーレターを頂いたんですが、そのうち2通のオファーレターには、「理論年収」 という言葉で、年収が提示されていました。他の4社とは違ったこの 「理論年収」ですが、わたしの経験上は、あまりいいものではありませんでした。

理論年収とは?

文字通り 「理論上」 の1年間の給与です。業績によってボーナスが変動する会社の場合は、昨年の実績に基づいて計算されています。この「理論年収」は、人材紹介会社(エージェント)への支払いの基準にもなりますので、エージェントにとっても重要な指標になります。

普通に考えると、「年収」 も 「理論年収」 も同じ! そう思う人がほとんどだと思いますが、わたしが経験した「理論年収」 は違ってましたし、ある特徴がありました。

理論年収を提示してくる会社ほど、理論通りに年収はくれない

転職が決まり、内定をもらう頃というのは、悪い話は人事もしないので、オファーレターに書かれた「理論年収」をそのまま信じてしまいます。「理論年収」の特徴としては、

  1. 入社時期が期首ではない場合は、当然の事ながら期間に応じた年収額になる
  2. 賞与が昨年の実績で計算されている
  3. あくまで現時点での人事制度、給与制度である

などがあります。この3つを挙げても、年収には影響ない!そう思うでしょう。ところが私の場合はというと、

  1. 賞与は昨年までは景気がよかったが、翌年にはボーナスゼロがあった
  2. 人事制度が変更となり、昇給の見直し、ボーナス査定の見直しがあった

結局、「理論年収」は、”今考えられる最大の年収” だったんです。最大ですから、いくらか下振れする可能性の方が高いということです。「理論年収」と書かずに、年収×××万円と書いてくる会社もありました。その会社はボーナスも含めて、年収を16分割して支払うと会社で、計算もしやすいし、想定通りの年収をもらいました。

「オファーレターにいろんな計算式を載せて、「理論年収」を提示してくる会社は怪しい」

入社前にこういうオファーレターをもらったら、要注意です!「理論年収」は最大であって、下振れリスクを確認してください。もし、転職エージェントを利用している場合は、コンサルタントに相談してみるといいです。

わたしが最もお世話になった転職エージェント→   リクルートエージェント

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ABOUTこの記事をかいた人

35歳転職限界説を突破して2回内定をGet、5つの会社を渡り歩いたジョブホッパー。人生トータルでは日系・外資系企業合わせて8回内定。ムダに転職活動経験が豊富で、転職エージェントを11社利用する。マネージャーとして面接官の経験もあるため、採用する側の論理も理解している。転職完全ガイド(晋遊舎)という本に、わたしの転職ノウハウが掲載される。