40代、50代といった長い社会人経験で培われた「いぶし銀スキル」を評価、1960年代に若手の労働力を「金のたまご」と呼んだのと掛けて、「銀たま」となり、2014年はこの「銀たま採用」がアツイ!とリクルートさんが言っています。
“35歳転職限界説”に大変革!? 2014年トレンドは40代・50代の 「銀たま採用」 (リクナビNEXT)
この記事の中で特に注目したのが、ここです。
この動きの背景には、産業構造の大幅な変化がある。過去50年の間に、産業別就業人口は大きく変化、かつては断トツのトップを占めていた製造業の割合が減り、代わってサービス業の割合が急速に伸びている。そして、今後拡大が予想されるIT、サービス、介護などの成長分野は、現在慢性的な人材不足で、人材を育成する時間もコストもかけられないケースが多い。こういう分野でこそ「銀たま採用」が注目されており、市場動向を鑑みても、今後採用ニーズは拡大が続くと予想される。
次のグラフもまた、リクルートさんが2011年に示した2020年までの産業別就業者数です。見ると明らかなんですが、情報・サービス業のひとり勝ちで、製造業はさらに働く人が減少し、2020年になると2000年の半分ぐらいの水準までに落ち込みます。
「情報・サービス業」ってなに?
ってことなんですが、医療・福祉がぶっちぎりに人を必要としています。2010年から2020年にかけて、さらに210万人働く人が増えます。ここまで伸びを示す業界は他にはなく、ほとんどが働く人が減る一方です。
この分野は女性が特に必要とされているので、2020年までに女性が特に医療・福祉系で必要とされるという結論です。男性はというと、次に伸びるとされている運輸業、情報通信業です。
くくりが微妙ですが、運輸業に関してはネット通販はこの人口減においても売上が拡大しています。倉庫に関しては、J-REIT(不動産投資信託)が示す通り、家賃が伸びているため配当金も増えています。これは倉庫の大型化、集約化でニーズがあり、そこに求人も増えるという構図です。
現在35歳の方は、2000年当時は大学生。就活をする中でまさか製造業がここまで落ち込むとは予想していなかったはずです。わずか14年の間にこれだけ変化するわけで、2020年まで6年ですがさらに変化をしていきます。
若者の「管理職になりたくない」志向も、「銀たま採用」の後押しをしています。産業構造の変化、こういった若者の思考の変化(わたしはいいと思います)など、「ニーズの空白地帯」に40代、50代がマッチしてきた2014年ということです。
「銀たま採用」がアツイことは、35歳以上にとっては朗報です。歳をとると柔軟さを失う人も多くなるので、時代の変化に対応できるようにありたいものですね。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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