ポジションが上がれば上がるほど、見なければいけない範囲は広がります。関わりのある部署も増えるし、経営者との距離も近くなります。
例えば “課長” はまだまだ見るべき方向が下矢印で、一般職のほうを見ている余裕があります。濃い目のオレンジが主な守備範囲となります。
これが “部長” になると、見るべき方向が上矢印にシフトし、守備範囲も少しずつ上にウェイトを置く必要が出てきます。
一方で赤矢印は一般職(部下)が見ている方向で、管理職がどっちの方向を向いていようが、見るべき方向は1点しかありません。真ん中に位置する中間管理職は、経営者や役員、部下との”板挟み”にあってしまうわけです。上ばかり意識していると、下から突き上げられ、下ばかり意識すると、上から怒られます。
「上からも、下からも・・・・」
と考えてしまう中間管理職はわたしのようなストレス耐性の低い人なのですが、さらに偉くなるのに必要なのは、「鈍感力」です。かつで小泉元首相が、この「鈍感力」という言葉をこう使って話題になりました。
目先のことに鈍感になれ、鈍感力が大事である。支持率が上がったり下がったりするのをいちいち気にかけるな
一般職が見えている範囲は実は会社でいうと、”目先”であることが多いです。本人にはとても重要なことでも、管理職から見れば”些細な事”であったりします。
偉くなればなるほど、間接的に部下の数は増えていきます。そのことで、「目先の問題」がたくさん持ちこまれます。これはこれでとても気になるのですが、偉くなれる人はいい意味でも悪い意味でも「鈍感」です。
「鈍感力」を発揮することで、”程よく”この問題を解決しながらも、先へ進めます。”どっぷり”解決する人は、「鈍感力」を持たない、センシティブな人です。
「鈍感力」を通り越して、”無視”までいってしまう人も多く、
「あーいう人は偉くなれるよなぁ・・・でも、まるで人気がないけど(笑)」
となります。これはこれでストレス耐性が強いなぁ・・と尊敬する部分もあるんですが、そうはなりたくないです。偉くなればなるほどストレスフルな環境になりますが、「鈍感力」を持つことで回避が可能です。
わたしに最も足りない能力なので、偉くはなれないです。なりたくないし、なる環境にないので心配ないんですが(笑)
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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