先日、ファイナンシャルアカデミー「お金の教養フェスティバル」の竹中平蔵氏の講演を聞いてきました。
今年のダボス会議に参加したときの話をされていたのですが、フランスのマクロン大統領は職業・教育訓練に力を入れることを宣言していたそうです。「リカレント教育」にGDPの5%を使うという熱の入れようです。
その背景としては、世界的に進んでいる第四次産業革命と言われる技術の進化です。IoTを始めとして、AIやロボット、ディープラーニングなどなど、現在進行形であるこれらの技術が、今までの産業をひっくり返すというものです。
リカレント教育とは
人生100年時代と言われ、「リカレント教育(学びなおし)」の機会が大切だと言われています。安倍総理の今年の施政方針演説を引用します。
若宮正子さんは、八十歳を過ぎてから、コンピュータを学び、ゲームを開発。世界中から注目を集めました
「人生百年時代、学齢期の教育だけでは不十分です。」
若宮さんはこう述べました。いくつになっても、誰にでも、学び直しと新たなチャレンジの機会を確保する。雇用保険制度も活用し、リカレント教育の抜本的な拡充を図ります。
人生百年時代を見据えて、教育の無償化、リカレント教育の充実など、経済社会の在り方を大胆に改革していく。あらゆる人にチャンスがあふれる一億総活躍社会に向けて、人づくり革命を、皆さん、共に、進めていこうではありませんか。
引用元:http://blogos.com/article/273053/
日本も夜間大学に通うなど、フランスのように「リカレント教育」にいよいよ補助を始めるという話をしていました。かかる費用の補助率が4割から5割ということで、今後「学びなおし」を考える人が増えそうです。国としても人材に投資することが、箱物に投資するよりも効率がいいそう。
勉強した優秀な人材が頑張ってお金を生み出すことで、国の税収が潤うという戦略で9年ほどで回収できるかなり効率のいい施策という話をされていました。すごくいい流れになっていると、竹中氏の講演を聞いて思いました。
リカレント教育が注目されることになった「ライフシフト」
技術の進化がどんどん早くなっている現代で必要なのは、リンダ・グラッドンの著書「ライフシフト」で言うところの「ライフ・ロング・ラーニング」なのだと思います。技術の進歩が加速し、次々と新しいスキルが必要になるため、一生学び続ける必要があるということで、勉強は学生時代だけといった考えはもう古いということです。
そういればライフ・シフトの中には、スキルのほかに仲間、評判、健康などもすごく大切だと確か書いてあったように記憶しています。リカレント教育も大切、人脈なども常にアップデートが必要です。
学びなおす人がどんどん増えることで、転職先の選択肢も変わってくるはずです。今まで考えもしなかった業種や職種を視野に入れることもできるようになります。所信表明で登場した若宮正子さんは82歳の方ですからね・・・Appleの開発者イベントに呼ばれたというのですから、人生本当に100年時代に突入しているのだと思います。35歳からの転職が厳しいとか言ってる場合ではないですよね。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
コメントを残す