最近、こんなニュースを見かけました。
中年世代の転職や高齢者の再就職を支援するため、厚生労働省は2日までに、行政や企業が取り組むべき方策をまとめた新たなガイドライン(指針)を策定した。従来の新卒一括採用や終身雇用に縛られず、中途採用や再雇用を推進することで生産性の向上につなげ、年齢やライフステージの変化に応じて仕事を選びやすくする狙い。
引用元:https://www.sankeibiz.jp/econome/news/180403/ecd1804030500001-n1.htm
そのガイドライン「年齢にかかわりない転職・再就職者の受入れ促進のための指針」を厚労省のホームページで見つけ、その内容を読んでみました。これは今話題の「働き方改革」を実行するための計画で、
- 単線型のキャリアパスでは、ライフステージに合った仕事を選択しづらい
- 転職が不利にならない労働市場、企業慣行を確立すれば、個人はキャリア設計しやすいし、企業は急速に変化する市場環境に対応できるようになる
- 最終的には国全体の生産性向上にもつながる
ということです。
そして35歳転職限界説を感じさせる文言がガイドラインにも書いてあり、年齢によって転職しづらい環境にあると国も認めています。企業側も年齢を意識しないで、候補者の人物や能力本位の採用を行えばいいのですが、応募者多数の場合はつい年齢で足切りを行ったりする企業も存在します。
それでは国は具体的な方策として、どんなことを考えているのかというと、割と転職ビジネスをやっている方々から見ると普通の話ばかりでした。
- 転職・再就職者の受入れ促進のための機運の醸成
- 転職市場に関する情報発信、職場情報の見える化の促進
- 一人ひとりのニーズに応じたマッチングの推進
- 労働者の専門性や職務遂行能力等の見える化
- 中高年齢者等の中途採用拡大に取り組む企業に対する助成等
これ、ハローワークを利用している中高年向けの話なのかな?と思える内容で、あまり面白みがありませんでした。
「中高年の転職が当たり前になってきた」「シニア層の転職も抵抗がなくなってきた」という空気感を国が発信することで醸し出すことも大切なので、決して意味がないわけではないのかなと思いました。
しかし、SNSでこういった情報が拡散されるでもなく、既存のメディアのニュースでうっすら発信、そして中高年の転職を受け入れた企業に対して助成金を出すとか、なんとも手法の古さを感じてしまいます。民間企業に業務委託したほうが、もっと面白い中高年プロジェクトになると思いました。
国のうっすらとした後押しに乗じて、あとは中高年が積極的に転職を「実践」して、実績を重ねていったほうが世の中変わると思います。あなたも40代で転職組?え、あなたもそうなの?といった具合に、周りに転職仲間がたくさんいれば、自然と転職もしやすくなるものです。
中高年の入職率のデータなども載っていますし、もしお時間があるようでしたら元データも読んでみてください。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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