「35歳からの転職は専門性がないとダメ! と思い込んでいませんか?」
東京・虎ノ門にあるリトルトーキョーで行われたイベント、「35歳からの転職ナイト」。リクルートキャリアのカリスマコンサルタント、柴田教夫さん(写真左)はこうお話されました。
確かに採用する側は専門知識や技能が豊富な人を採用し、わたしたち応募する側もそういったスキルが必要と考えています。 それが 「常識」 だと考え、疑う余地なしです。ところが部下を持ってる人、3万人へのインタビューで明らかになった 「活躍する人材の業種・職種」 の関係を調べたところ、このような結果になりました。
「えっ、関係ない・・・異業種・異職種でも半分は活躍するんだ・・・」
ある住宅メーカーの営業成績トップ10を調べたところ、営業未経験者5名、異業種からの転職組5名という結果に。まさに業種も職種も関係ないという、結果の現れです。
採用前後で企業の評価が大きく変わることも、アンケートで明らかになっています。採用前は専門職種の知識・経験、業界知識を求めるのに、採用後は人柄であったり、専門性以外の職務遂行能力が大切と多くの企業は思っています。
では、職務遂行能力とは具体的に何かというと、それが「ポータブルスキル」です。業種や職種が変わっても通用する、持ち出し可能な(社外でも通用する)能力のこと です。
ポータブルスキルは仕事のし方(対課題)、人との関わり方(対人)に分けられます。今回のイベントでは、ポータブルスキルシートを使って自分の強みを理解するワークを行いました。
黒田さん(上写真右)が代表の転職サービス、キャリアリリース40 を利用して転職に成功されたAさん(44歳)は、30代まで機械商社のバリバリの営業課長。なのに、転職した先はまさかのアパレルメーカーでした。Aさんは 「ポータブルスキル」 の 「人との関わり方(対人)」 に長けた人で、傾聴力に優れた方でした。
このように専門知識や技能ばかりに目を向けがちですが、Aさんのような優れたポータブルスキルは誰もが持っています。それに自ら気づくことができるか、また転職エージェントがそこを拾ってあげられるかが大切です。
自分の強みを知ることが大切ということで、イベントでは参加者同士で強みを受け止め、感想を言いあうペアワークを3分行ったのですが、3分では足りないほどペアワークは白熱。ここで柴田さんが一言。
「面接でも3分超えて話してはダメですよ」
と。無駄に自己PRが長くて、面接官がひいてしまうってことよくあります。ペアワークの3分という時間の区切りには、そういった意味も隠されていたのでした・・・なるほど。イベント最後に参加者の皆さまが感想をお話されたので、それをまとめました。
会場は20代、30代、40代の方で満席となりました。(男女比は5:5)
参加した皆さんの感想
・視点が広がった
・自分の大切にしたいことがわかった
・自分の人間性を考え直すきっかけになった
・自己発見ができた
・同業種か同職種でしか転職できないと思っていた
・応募者のスペックがマッチするかばかり見ていた
・20代と30代では転職状況もちがう、社会経験で凝り固まっていたかも
35歳以降で転職を検討している人を対象にしたイベントは、かなり少ないです。転職サイトも転職エージェントも採用が決まりやすい、20代後半から30代前半向けを対象にしたセミナーがほとんどです。すでにこの段階で感じてしまう、年齢の壁。
今後もこのようなイベントを開催して頂いて、「35歳転職限界説」 という言葉だけで戦意喪失しているみなさんに、希望と勇気を与えたもらいたいなと思いました。(このイベントは、キャリアリリース40が主催したイベントです)
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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