絵に描いた餅に力を入れる会社 vs 結果を出してからそれっぽい後付けをする会社

会社が大きかったり、歴史があったり、社歴の長い人が多い会社の場合、何か新しいことをするとき、必要以上に根回しが必要になることがあります。

「今度の会議で、こういった提案をしようと思っています」

こういう根回しは、はっきり言って面倒なのですが、会議でいきなり提案すると、中には

「そういった話は聞いてない」

根回し必須な社風の会社の場合、会議中に不機嫌になって、提案を通さないようにするということも起こります。そういう会社には、提案が通りやすいフォーマットが存在します。最初はそんなに細かくなかったはずなのに、積み重ねによってより細かいものが求められるようになります。

絵に描いた餅に終わることも多い時代ですが、その絵を一生懸命に何度も何度も書かされる・・・大企業で歴史が長く、社歴が長い人がいっぱいいる会社に起こりがちな事です。その絵が一般的に正しいかというと、その会社にとっての絵でしかなく、市場はその絵をいいと思っていないことも多いです。

一方、組織が小さかったり、歴史が浅く、自由度が大きい会社の場合は、

「とにかくやってみよう!」

こんな感じです。根回しもそんなにいらない、自分のアイディアをどんどん実行に移していきます。絵に描く必要はなく、とにかく実行に次ぐ実行。成功したら、それっぽい成功ストーリーを後付けします。後付けでも結果が伴っているので、多少盛ったり苦労話を加えてもみんな信じてくれます。

わたしはどちらの体験もしていますが、やはり後者のほうが圧倒的に好きです。給料で見ると、絵に描いた餅に時間をかける会社のほうが多くて、実行優先の会社は少ない・・・大企業かそうでないか、外資か日系かでも分かれるという印象です。

給料を優先するなら、社内のしきたりもやむなしと考える方も多いと思うのですが、今まで5社で働いてみて、根回しの多い会社の勤務時間内の疲労感がハンパなかったです。

こういった違いは入社してみないと分からないのですが、「会議の数」を面接で質問してみると、少し見えることがあります。ムダに会議が多い会社は自由度が低く、面白みに欠けます。そのとおりやっていれば、特に問題が起きないとメリットもありますが、あまりに型にはまり過ぎていて、嫌になることもよくありました。

給料の優先順位が、歳を重ねるごとに下がっていく感覚が自分にはあるので、後者タイプの会社がより好きになっています。

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ABOUTこの記事をかいた人

35歳転職限界説を突破して2回内定をGet、5つの会社を渡り歩いたジョブホッパー。人生トータルでは日系・外資系企業合わせて8回内定。ムダに転職活動経験が豊富で、転職エージェントを11社利用する。マネージャーとして面接官の経験もあるため、採用する側の論理も理解している。転職完全ガイド(晋遊舎)という本に、わたしの転職ノウハウが掲載される。