30代、40代は家族構成が変化して、住宅の購入を検討する時期です。
国土交通省が発表した「平成28年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」にある、金融機関がチェックする住宅ローンの審査項目を見てみました。上位項目が下記になります。
1位:完済時年齢 98.8%
2位:借入時年齢 97.6%
2位:健康状態 97.6%
4位:担保評価 97.2%
4位:勤続年数 97.2%
仕事に関連する項目がいくつもあるのですが、年収は94.4%なので審査項目としては上位です。雇用形態(78.2%)、正社員か派遣か自営業かというところも、しっかりとみられます。しかし、業種(29.4%)や雇用先の規模(16.7%)に関しては、審査対象から外れている金融機関も多いです。
こうやって銀行に仕事関連の項目をローンを組む際にチェックされると、積極的に転職しようという気が失せる気もします。転職をすると、金融機関への報告がまず必要になります。これが面倒だから、今の会社でいいかという理由のひとつにもなります。また、ローンの借り換えをしようとすると、勤続年数が審査項目として上位にあるので、転職してすぐにローンの借り換えの審査が通らないこともあります。
社内融資を利用した住宅ローンを利用している方などは、なんとか定年まで会社にいようと思うはずです。
住宅ローンと転職
これは肌感覚でしかないのですが、わたしの周りの賃貸組はやはり転職を積極的に行っています。足かせになるものが何もないので、次々と職場を変えていくイメージです。対して住宅ローンを組んでいる人は、あまり転職に積極的でない気がします。
中には住宅ローンの返済前倒しをモチベーションに、転職をして年収を上げて返済を早めると動いている方もいるので、住宅ローンという重荷をその人がどう考えているのか・・・それ次第ではあります。
借金の返済がわたしのように足かせと考えてしまう人は、やはり住宅ローンで人生を固定してしまうのはお勧めしません。何度も転職できたのも、ローンがなかったからという部分もあります。一方で、返済モチベーションで仕事している人を見ると、それはそれでパワーがあってみていて気持ちいいです。
こういう審査項目って、ひょっとして転職活動のブレーキになっている気がするな・・たまたま見つけたこの資料を見てそう思いました。
平成28年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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