元リクナビNEXT編集長から聞いた「35歳転職限界説を越える3つのコツ」

35歳転職の壁

前回に引き続き、2006年~2013年まで転職サイト「リクナビNEXT」編集長をされ、35歳以上向け転職サービス 「キャリアリリース40」 を2014年12月に立ち上げた代表取締役の黒田真行さんとお話した内容をお伝えします。今日は 「35歳転職限界説」 という壁を越えるための、3つのコツです。

1.募集条件は 「最低条件」 でしかない

転職活動の初期の頃というのは、「自分の選り好み」が強い状態です。しかし、書類選考で落ち続け、自分の中で条件がゆるくなってきた時に、「そういえば募集条件って、最低条件だったよな~」 となります。

募集条件に必要以上にこだわってしまうと、転職活動の幅を狭めてしまいます。企業側は「“できれば” TOEIC700点以上がいいなぁ~」という場合が多く、絶対700でないとダメとは書いていません。理想を高く掲げて募集するのが企業側ですが、そんな理想的な人が簡単に現れない・・・というのも現実です。

黒田さんのお話では条件に合致してれば、書類選考は通ると思っていた人がダメで落ち込むという話でした。転職初心者の方は、そう思ってしまう人もいるんですね。

2.同じ求人に、あなたに見えないライバルは29人

これは初耳でした。

あなたから見ると厳選した一社でも、人事担当から見ると30人の中の一人にすぎません。自分が応募した求人に応募している「見えない29人」のライバルを想定して職務経歴書にはできる限り、あなたならではの優位性をまとめるよう意識してください。
引用元:http://www.innovations-i.com/shien/id/focus_id/?id=1347&memberId=11598#tab-nav

会社にもよるし、職種にもよると思いますが、ライバルはせいぜい10人くらいかなと思っていました。黒田さんはリクナビNEXTでたくさんのデータを見られているので、確かな情報でしょう。書類選考通過率が2割と言われる35歳以上ですが、ライバルの多さも書類通過率を下げている原因になっているんでしょう。

人事担当から見た景色を想像して転職活動するというのは、実は至極のコツだとわたしは思います。

3.経験の有無にとらわれすぎない

びっくりしたんですが、同業種・同職種移動率が約7割なんだそうです。

この数字をどう考えたかというと、

「ということは、3割は異業種転職に成功しているってことだ!」

これ、かなり多いですよ、異業種転職。確かに35歳を過ぎると、マネジメント経験が重要視されます。もちろん業界経験はあった方がいいのですが、ビジネスがシュリンクしていく中で、今までと違った発想が求められることがあります。新しい発想があって、尚且つマネジメント能力が求められる事は多いです。

実は業界が同じでも会社によってやり方は全く違うので、業界用語を知っているかどうかの違いでしかないんですよね。でも経験者を採用したがるのは、用語を教える手間すら面倒と感じる方が多いということです。

35歳の壁を超える3つのコツ、特に3つ目は転職活動の幅をぐーんと広げるいいコツだと思います。常識の範囲外で勝負してみると、道は開けるかもしれませんね。

公式サイト:キャリアリリース40

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ABOUTこの記事をかいた人

35歳転職限界説を突破して2回内定をGet、5つの会社を渡り歩いたジョブホッパー。人生トータルでは日系・外資系企業合わせて8回内定。ムダに転職活動経験が豊富で、転職エージェントを11社利用する。マネージャーとして面接官の経験もあるため、採用する側の論理も理解している。転職完全ガイド(晋遊舎)という本に、わたしの転職ノウハウが掲載される。