転職先を選ぶとき、その会社の「平均勤続年数」を見ることも多いかもしれません。
特に上場企業の場合、その会社の社員平均年齢と、平均勤続年数が記載されています。有価証券報告書で必ず記載しなければならない項目なので、調べると分かるようになっています。
東洋経済などでもたびたび「平均勤続年数が長い会社ランキング」が掲載されていて、わたしも興味本位でチェックすることがあります。どれくらいの年数が目安になるのか、東洋経済の記事を引用します。
対象企業の単純平均は13.6年(対象社数2784社)。毎年同じ人数を採用し、定年まで誰も辞めない会社であれば、平均勤続年数は19年(大卒から60歳までの38年勤務を前提)になる。
引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/172342
500番目の会社で18.1年という記事の結果だったので、この記事と照らし合わせるならば、ランキング上位の会社に勤めている人の多くは定年というゴールにたどり着ける会社なのだろうと思います。
一方で、転職活動をしていると、平均勤続年数が3年から5年という会社はたくさんあります。株式投資をされる方も、転職活動をしている方も、この会社の離職率は高いから、企業価値はきちんと維持できるのだろうか?と考える人もいると思います。
平均勤続年数が長い会社と短い会社、どっちに転職したい?
単純に考えれば、平均勤続年数が長い会社のほうが安定しているので、そういう会社をまず選ぼうと思うかもしれません。わたしも新卒で何も知らない状態であったら、そういった会社を探すと思います。
平均勤続年数が長い会社に見られる特徴として、まず人材が流動しないということです。人材が流動しないということは、当然転職者が少ない会社ということにもなるので、そもそも転職活動しようにも求人を見つけにくい環境にあります。
人材が流動しないということは、良くいえばいつもの職場の同僚、部下、上司なので毎日が安定します。悪くいえば刺激がないので、新しい考え方や面白い発想に触れる機会が少ない、嫌いな人ともずっと付き合っていかなければならないということでもあります。
一方、平均勤続年数が短い会社は、人材の流動が激しいです。この前入社したかと思ったら、1年、2年で退社する人がいっぱいいます。毎日が安定しませんが、常に人材が入れ替わるので違った刺激がもらえます。
わたしは平均勤続年数が長い会社があまり得意ではありません。というのも、長年培ったその会社のカルチャーみたいなものが、なかなか壊せないというか、自分を殺してそのカルチャーに染まらないといけないという作業が苦痛なのです。その点、平均勤続年数が短い会社は、どんどん流動していくので、その作業がいりません。
平均勤続年数が長い会社のほうが、辞めないということは業績も安定しているし、きっちり退職金ももらえることが多いはずなので、経済的な面ではいいと思います。ただ、わたしは自分が転職してばかりしていたからというのもありますが、長く同じ仕事ができません。飽きっぽくて、常に新しいことを求めてしまいます。
なので、程よい平均勤続年数が一番の理想です。長年勤めている人もいれば、転職で入社する人も多いというバランスが欲しいなぁと思います。といいつつ、平均勤続年数は目安として転職の際にはチェックしますが、最終的に会社選びするときにはほとんど参考にしていません。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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