「インターネットの本質は中抜きですよ」
これは、ホリエモンが言った言葉です。個人で出版する場合、以前は出版社に企画書を持ちこんで仲介してもらうのが普通でした。そのため、自分への印税はわずか数%でした。それが電子書籍で出版すると、印税は30%~70%もらえます。ネットによって、出版社の中抜きがなくなったからです。
芸能人は自らブログやtwitterを使って情報発信をするので、芸能レポーターの数が減少しました。これもレポーターという仲介がいらなくなり、自らが発信できるようになったからです。ではサラリーマン・OLは影響を受けていないのか?と言うとそんなことはなく、今後大きく影響を受ける未来がやってきます。
クラウドソーシング市場の脅威
ランサーズやクラウドワークスといった会社は、聞いたことがあるかと思います。日本中にいるスキルをもった人たちがエントリーして、個人や大企業から仕事を請け負って報酬を得ています。
ここからは、わたしのクラウドソーシング体験です。小さい会社の立ち上げ時に会社ロゴが必要になり、出入りしている業者にロゴの相場を聞いてみると、
「会社ロゴの相場はあってないようなもんですよ、10万円と言えば10万円だし、100万だって1000万だってあります。」
予算計上すらされていない中、最終的にたどり着いたのがランサーズでした。わずか5万円で、スタイリッシュな企業ロゴが50パターンも集まりました。全国各地にいるイラストレーターが、20万円以上の価値ある作品をエントリーしてくれました。採用されなかった49人には支払いが発生しないので、発注側としては大きなメリットがありました。
当時、企業ロゴの最低相場はランサーズの中では5万円。100万円をイメージしていた私は、相場格差に驚きました。仕事に価格がついて、見える化されているのがクラウドソーシングの世界です。しかし、サラリーマンは月収の中にいろんな仕事が入っていますが、全く見えません。クラウドソーシングの衝撃という本には、このような事が書かれています。
今後は、クラウドソーシング市場が拡大していくことで、ホワイトカラー職種の評価や相場額は、クラウドソーシング市場が標準となるであろう。(略)企業がクラウドソーシング市場からの人材調達を始めると、真っ先に代替対象とされるのは派遣社員であろう。
派遣社員の仕事がクラウドソーシングに食われ、いずれホワイトカラーの職種も同じようになる
今、そう言われてもピンとくる人は少ないと思います。そんなのまだまだ!と思うのか、そんな時代がやってくる! と思うのかでは、この先まるで違ってきます。こういったブログのライティングは数百円レベルで仕事があり、一方でIT系スキルは何倍もの報酬になっています。サラリーマンは残念ながら居る事が仕事になっているので、市場価値は実はない人が多いかもしれません。(企業価値や、役職などのウェイトも高い)
定年まで今の会社で逃げ切る!という意識が歳と共にだんだんと強くなっていきますが、一方で歳を重ねるほど変化しづらく、新しい事が出来なくなっていきます。35歳、40歳という節目で、今の仕事を続けながらダブルワーク、トリプルワークを見つけるという意識は持つべきです。
クラウドソーシングの波は、今後10年で間違いなくやってきます。わたしもその意識を常にもって、行動に移しています。「会社は消えてもプロは生き残る」 という本の帯、いいです!
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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