・普通自動車免許 ・技術士補 ・簿記検定2級 ・SAP R/3認定コンサルタント ・TOEICスコア 660
これらは、わたしが持っている資格です。TOEICは3年前のスコアですが、それ以外はすべて20代で取得しました。
ちなみに外資系勤務経験者であるわたしが、TOEIC660というのはとても恥ずかしいスコアです。外資系に入社する時の目安で、TOEIC730とよく求人票にあります。そこすらクリアできてないのに、外資系で2社ほど働きました。今日は資格って、いったい何なの?というお話です。
外資系にいたTOEIC400点代の女性
わたしの元同僚は、帰国子女でした。しかしこの事実を知ったのは、だいぶ後のことです。彼女の英文メールがCCでくるので読む機会が多かったのですが、いつもスペルミスばかりしています。
「この人、スペルミスが多いけど、ちゃんと通じているのか?」
そう思いながら仕事をしていたのですが、ある日、隣の席から流暢な英語が聞こえてきました。そうです、スペルミスだらけの彼女が声の主でした。
「な、なんだこの人は??」
あまりのギャップに、何でそんなにしゃべれるの?と聞くと、実は帰国子女だと言うのです。
ただ話す事は出来ても、いわゆる文法であったり書いたりするのは苦手で、TOEICを受けると400点代になっちゃうというのです。お父さまの仕事の都合で、小さい頃に海外で英語が必要になり、泣きながら覚えたとのことでした。
TOEIC660のスコアで大したしゃべれない自分と、TOEIC400点代の帰国子女。もし面接官だったら、どちらを採用したくなりますか?みなさん帰国子女を採用しますよね?
しかし転職活動においては、TOEIC660であるわたしの方が有利なんです。英会話レベルを書く欄もありますが、仮に彼女が上級と申告しても書類選考する側は、TOEIC400点代で上級って、記入ミスだろ!って判断されてしまいます。こんな裏があるとは、だれも想像していません。
履歴書を化粧のように飾る
この実話からも、資格を取ると書類選考上は有利に働くことが多いです。しかし、それは一瞬のこと。一緒に働いていた彼女は英語ができたので、会議でも物怖じすることなく堂々としていました。一方のわたしは、会話はなんとなくわかっても、言葉にならず小さくなっていました。
自分には資格も何もない、だから転職できない!
20代のうちは特に自分に力がない、だから資格でお化粧をして自分の市場価値を大きく見せようと思うかもしれません。わたしはまさにこれで、中小企業でしか働いた事がない経験を、資格で大きくみせようといろんな勉強をしました。
30代でこの発想はどうでしょうか?大きく見せることよりも、仕事上必要になって資格取得するという流れが理想です。20代のように資格ありきで事を進めても、何の意味もないし、最終的には資格が錆びつくだけです。
本当に資格を取りたいのなら、独立できるような士業であったり、その資格がないと職業にならない医療・福祉系、Updateが大変だけど仕事に直結するIT系スキルなどを勉強すべきで、履歴書をお化粧する目的での資格取得は何の意味もありません。
一定の知識を得るためには効果がありますが、使い続けなければ価値なしです。でもこの話のように、書類選考は残酷です。この彼女の場合は、帰国子女であるという事を書類上でアピールしないと、残念ながら書類は落ちてしまいます。お化粧も大事ですが、アピールポイントをきっちり書く事のほうが大切ですね。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
コメントを残す