新卒の「学歴フィルター」のニュースが話題になり、賛否両論がネット上で飛び交ってますね。
学生を大学名だけで選別するなんて!そんなの当たり前だよ!という事なんですが、35歳過ぎの方から見れば遠い過去の話です。むしろ私たちの世代で存在するのは、「学歴フィルター」ではなく「年齢フィルター」です。
新卒の採用
新卒採用は「グループディスカッション」の評価を担当したくらいで、ほとんど経験がありません。どうやって彼ら、彼女らを判断しようか・・・正直分かりません。
グループディスカッションや面接ならまだしも、エントリーシートの段階で学生を判断するのは本当に難しいです。部活動頑張ったとか、こんな勉強をしてきたとエントリーシートに書いてあっても、どう判断材料にするか想像できません。それでもベテラン人事はいろんな理由づけをして、選別しているんですよね。
もし採用を任されたら、「学歴フィルター」・・・少しは使っちゃうかもしれません。それくらいダイヤの原石を見極めるのって難しい!10代前半の子たちを見て、将来性を見抜ける芸能界のスカウトや、高校野球のスカウトは本当にすごい人たちだと思います。
待っているのは「年齢フィルター」
新卒の時代は「学歴フィルター」がかかりますが、35歳を過ぎると「年齢フィルター」がやってきます。平成19年10月から雇用対策法が改正されて、年齢制限の禁止が法律で決まっています。「学歴フィルター」は法律には書いてませんが、「年齢フィルター」は法律でダメ!と言ってます。
それなのに実際は「年齢フィルター」は存在して、東大だろうと京大だろうと46歳と書いてあれば、ハイ残念!となるわけです。元リクナビ編集長から聞いた「たった24時間でスカウトが半減する年齢」とは?という記事で書いたとおり、35歳が36歳になった瞬間にスカウトメールは半減するというのが現実です。
「学歴フィルター」を公開してもらった方が学生は手間が省けると意見もありますが、実は「年齢フィルター」も同じです。
「この求人は何歳ぐらいを希望しているんだろうか?」
全く分からないのでとりあえず応募し、書類選考でバッサリ落とされます。企業側には明らかに年齢フィルターがあるのに、応募者側はさっぱり分からないんです。この法律ができた後の転職活動は、応募数は明らかに増えました。
学歴フィルターで苦しんだと思ったら、そこから10数年でやってくるのは「年齢フィルター」。採用する側も大量の人数の場合、何かしらのフィルターをかけないと効率化できないとは思いますが、これが現実です。どこにでもフィルターは存在するので、うまくつきあっていきたいものです。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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