厚生労働省が発表した「高年齢者の雇用状況(平成29年度)」の資料を読みました。それによると、60歳定年で継続雇用の道(子会社や関連会社への転籍も含む)を選んだ人が84.1%いて、残りの15.9%が転職や起業という道を選んだという結果でした。
それって望んだ継続雇用なの?
なぜ定年後も働き続けるのかの理由としては、自分の生活資金の確保のため、老後のため、社会とつながっていたいため、会社が必要としているため、などがあると思います。
一方で年収はというと、半減という方も多いのが現状です。もちろん、年齢的に今からハローワーク等で仕事を探すよりも、慣れた環境で知っている仲間と、自分の今までのスキルを使いながら働いたほうがメリットが大きいという判断なのだと思います。
この結果でもう一つ考えてしまうのが、定年後の働き方をイメージして30代、40代、50代を働いていた人がどれだけいたか?ということです。ただ何となく惰性で時間を過ごし、気づいたら退職までいて、その流れで継続雇用になってしまったという方が結構多いのではないかと推測します。
定年が延長されたり、高齢者雇用を積極的にという国の施策、高齢者を積極的に活用しようという世間の流れはもちろん理解しています。一方で、人員整理が始まったときに、すぐターゲットにされやすい世代でもあると思います。
元気なうちに選択肢を多くもつ
定年を迎えるまで、会社勤めという選択肢しか持ち合わせてないとしたら、継続雇用しか選ぶ道はないと思います。
それまで体もメンタルも元気だったとしたらやはり、いろんな働き方を模索しておくべきだと思います。会社の資料も昔は難なく見えていたものが、気づけば少し遠ざけないと細かい字が見えなくなりますし、チャレンジしようにも新しいことがなかなか知識として吸収されず時間がかかったりもします。
何かと体が動かなくなるので、おっくうになってすべてにおいて現状維持が幸せと思うようになってきてしまいます。そんな時助けになるのが、若い時に動いていた貯金です。いろんなところに種をまいて、チャレンジし続けたことが、突然歳を取ってから生かされるということはよくあります。
わたしも以前持っていたスキル(プレゼン、データ分析など)が、10年くらい経って生かされるとは思いませんでした。いろんな事に手を出しておいてよかったなと思いました。
定年を迎えたらなんとなく今の延長だけでなく、延長という選択肢を持ちながらもたくさんのカードをもって定年を迎えたいものだとこのデータを見て思いました。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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