パソナキャリア が2015年末に発表した「転職に関する意識・実態調査」を詳しく見ていこうと思います。アンケートした調査対象は、2012年から2015年の間に転職した、25歳から44歳までの転職経験者891名です。
特に30代後半が絶好調な転職市場
グラフを見ると一目瞭然なのですが、35歳~39歳が他のどの世代よりも内定社数が多いです。企業の即戦力志向は変わっておらず、35歳転職限界説はどこへやら?と言ったデータです。一方で40歳を過ぎると他世代よりも内定者数は下がるのですが、それでも大差はなく相変わらず好調なことが分かります。
特に面白いと思ったデータが、こちらの応募社数と内定社数の関係です。
有効求人倍率は毎年増加していて、求人数そのものも増加傾向が続いています。上記表を見ると、2015年は2014年よりも企業への応募社数が減ってます。でも、内定者数は増加しています。これがいわゆる「売り手市場」と言われるもので、転職希望者は会社をたくさん選ぶことができ、内定する会社の数も増えるという状態です。選り好みができる状態が今なんです。
年収が低いほど、勢いで会社を辞める?
次に面白いと思ったのが、退職をするタイミングのデータです。
年収が高ければ高いほど、次の転職先を決めて退職しています。美しすぎるほどきれいに、データに現れています。
勢いで会社を辞めて休職期間を作ると、経済的に大変になるから先に退職してはダメ!といわれていますが、わたしは「心の余裕が得られる」というメリットをブログで推してます。次を決めないで退職した経験が2度ほどありますが、面接のときにこう思えるのがとても大きいです。
「まっ、この会社がダメだったとしても、現職で頑張って次のタイミングを待とうかな」
不思議とこういった余裕が内定ゲットにつながります、焦れば焦るほどうまくいきません。面接中の態度にも、表れているんだと思います。幸いにして2016年も「売り手市場」は継続確定で、有効求人数も急に減るということはよっぽどのことがない限りありません。
「まっ、この会社がダメだったとしても、もっといい求人がまた出てくるさ」
この余裕は転職市場が活況でないと生まれないものなので、2016年はじっくり転職できる環境にあると言えます。ブログを始めた7年前と比較すると、こんなに転職に恵まれた環境になるとは夢にも思ってませんでした。政権運営も転職市場には大きく影響を与えていることは、間違いありません。
ひとつ気になるのは、東芝のリストラです。大企業のリストラによって、転職市場が活況になる(人材が豊富になる)ということがよくあります。古くは山一證券が破たんした時も、転職市場には大量の人材が流れ込みました。同じ業界で働いている方にとっては、ライバルが増加することになるので、東芝のリストラの動きには注意してください。
さらに詳しいデータは、こちらをご覧ください。
2016年もよろしくお願い致します!
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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