今まで面接を何度も受けましたし、自分も面接官としていろんな方々を見てきました。
面接って基本は自分のキャリア・経験を、面接官や相手の会社の意向にいかにマッチさせるように回答するという芸のようなところがあって、観客の気持ちをつかんで笑わせる芸人さんのような面もあります。
本当は自分が根暗な性格であっても、明るく朗らかに振舞わないといけないので、回答にも念には念を入れて、自分のボロがその時間だけは出ないようにと頑張ります。
ところが面接官は記者みたいなところがあって、いかにして「ホンネ」を引き出そうかとあの手この手で質問を変えてボロを出そうとします。わたしも以前、こんな面接を受けたことがあります。
ホンネを試された役員面接
最終役員面接の面接官たちがとにかく「ぶっちゃけどうなの?」という質問を連発する人たちでした。例えば、
面接官:「志望動機・・・分かりました。で、ぶっちゃけ、なんで今の会社を辞めようと思ったのですか?」
面接官:「この会社をどうやって知ったのですか?あまり有名ではないのに、なんで受けようと思ったのですか?ぶっちゃけて話してください」
とにかく「ぶっちゃけ」を連発する役員で、わたしもかなり困りました。「きれいな」回答は全然欲しがってないことが明らかで、ホンネだけを求めるパターンでした。結局、わたしもホンネで回答することにしまして、
わたし:「会社の業績がだいぶ悪化していて、他の会社を調べるようになりました」
とリアルに回答したところ、面接官も満足していたようでした。そういうきれいごとでない、本音の回答を待っていたと雰囲気がよくなりました。
しかし、ホンネで回答し続けた結果どうなったかというと、最終面接で不合格となりました。どうしても行きたい会社だったかというと、そんなこともありません。むしろ「ぶっちゃけ」を連発する面接官が、イヤな感じに映りました。
面接はきれいごとの応酬
この最終面接で学んだことは、きれいごとの中、ある一定のルールの中で戦わないと、自分にも不利益があるのだということでした。芸人さんの笑いの中にも一定のルールがあって、スポンサーや先輩後輩の関係、視聴者に不快さを与えないなど、決められた中で笑いは作られているのだと思います。
仕事上でどんなに不満があっても、ぶん殴ったりしないように面接においても本音をうまく隠しながら、いかに本音を話している風に演じないといけないかということが痛いほど分かりました。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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