「グループディスカッション」 は評価する側に問題が多い!

「グループディスカッション」って、就活時によく使われる大量同時選考の方法なので転職時にはほとんどお目にかかったことがありません。某有名コンサル会社のように応募者が多い場合に転職時でも行われますが、基本はグループディスカッションはやりません。

この方法の一番の問題は、評価する側が “悪い意味で素人だ” ということです。

グループディスカッションの例

わたしが参加した一例です。1グループ4人~5人程度で、会った事もないライバル同士でグルーピングされます。リーダーを決めて、タイムキーパーを決めて、書記を決めます。

その後 「お題」 を示されて、グループで話し合い。最後プレゼンして終了です。後ろでは面接官がグループの様子を見ながら、積極性・リーダーシップ・協調性・ロジック・プレゼンテーション・ファシリテーションなどを5段階評価します。

グループディスカッションの役割による有利不利

<リーダー>
リーダーは発言機会が多いので、選考対策をしてきた人は内定が欲しいためになりたがる人がいます。さらに対策をしてコツをつかんでいる人は、自己主張が強すぎない程度にヌルっとリーダーになります。仕切りの難しさはありますが、この役割をうまくこなすと評価が高いです。

<書記>
書記は意外と大変です。みんなが議論している内容を要約して、ホワイトボードに書かないといけません。発言機会が少ないし頭はフル回転させないといけないし。字が下手だと、どんなにうまくまとめてもマイナスポイントに見られたり・・・まとめた人が発表してと、プレゼンターにさせられることも。

選考する側の問題

わたしも選考する側として、現場責任者としてグループディスカッションに参加したことがあります。人事のようにニュートラルにチェックできればいいのですが、単なる自分の尺度だけで評価する人も多いのです。

「あの子、でしゃばり過ぎ!あり得ない」
「絶対無理!」

面接官同士のグループディスカッションが、とにかくひどかったのです。単なる好き嫌いの応酬で、これで落される側がかわいそうだな・・・そう思いました。

いろんな評価基準がありますが、わたしは 「地頭のよさ」 だけを見ました。議論の核心をつく一言であったり、なるほどな!と思う提案であったり、議論をすっとまとめる一言であったり。人の心を動かす一言を言える人って、世の中いるんですよね。

ルフィでいうギアセカンド、ギアサード状態のとても素の状態ではない学生を、役割の有利不利を考慮しながら冷静に判断するって意外と難しいです。人間としていかに中立でいられるかが重要なのですが、そういう人間になりきれてないまま面接官をしています。”悪い意味で素人” なんですよね。

学生のある一コマ。

『40代、いや50代はツイッターとかFACEBOOK使えないから~、広告は雑誌か新聞のみがいいと思います!』 

面接官に40代が多かったのに、えらいチャレンジをする子だなぁと笑ってしまいました。

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ABOUTこの記事をかいた人

35歳転職限界説を突破して2回内定をGet、5つの会社を渡り歩いたジョブホッパー。人生トータルでは日系・外資系企業合わせて8回内定。ムダに転職活動経験が豊富で、転職エージェントを11社利用する。マネージャーとして面接官の経験もあるため、採用する側の論理も理解している。転職完全ガイド(晋遊舎)という本に、わたしの転職ノウハウが掲載される。