いま、はてブでちょっと話題になっている「なぜ人々はメンタルヘルスを毀損するリスクを冒してまで長時間労働してしまうのか ― 仕事満足度とメンタルヘルス、労働時間に関する検証 ―」を読んでみました。
精神疾患の患者数が、1996年の189万人から、2014年には318万人と1.7倍に急増しています。メンタルヘルス対策は大切だけど、こんなことが起きているよという問いかけから始まります。
本人の意思で自ら長時間労働をしている場合もある。仕事が好きだったり、昇進を望んでいたりして長時間労働をしているケースでは、メンタルヘルスが毀損することはない可能性も考えられる。
引用元:http://www.rieti.go.jp/jp/publications/nts/16e037.html
その人単体ならいいのですが、会社という組織で考えると、周りの人への影響が問題です。わたしのチームにも、いわゆるワーカホリックな人がいました。きっと仕事が好きだったと思うのですが、同じ担当を受け持つ「もうひとり」の人が巻き込まれてしまいました。
人事からも圧力がかかり、勤務時間を減らすよう上司として話してみるものの改善せず・・・本人がメンヘルでなくても、周りを巻き込んでしまうというのが、一番問題です。
週当たりの労働時間が55時間を超える辺りから、仕事満足度が上昇していくことが観察される。つまり、労働時間が長くなるほど、仕事がおもしろくなり、仕事から得られる非金銭的な満足度が上がっていく様子が観察できる。
引用元:http://www.rieti.go.jp/jp/publications/nts/16e037.html
引用元のグラフを見ると、40時間から55時間まで緩やかに仕事満足度が下がって、55時間から80時間に向けて上昇しています。週40時間だとして、80時間働くと倍。その80時間がもっとも仕事満足度が高いという結果です・・・土日も働いてる、ランナーズハイ状態かも。怖っ。
ワークライフバランスとの関係
この話と対で考えないといけないのが、ワークライフバランスです。このワークライフバランスを論じるとき、こんな話があります。
「仕事が好きなひとは、バランスなんか考えない」
会社員よりも、フリーランスだったり、独立起業した人などが、よくこういうことを言います。ここまでが仕事で、ここまでがプライベートとか考えない、いつも仕事とプライベートがごっちゃだというのです。わたしもフリーランス経験者ですので、この気持ちもよく分かります。自分のやりたいように、勤務時間も働く量もで調整できるなら、80時間超えても平気です。夢中になってしまい、疲れも感じません。
要はどういう環境で、この労働時間「働く」のかが大切です。本当はワークライフバランスを無視して、夢中で「健康的に」働ける人こそ幸せで、やりたいことができていると思うのですが、日本で何%いるかですよね。
多くの人は、日曜日の夕方になるとなんとなく憂鬱になったり、金曜日の夜が異様に楽しかったりするわけで、そういう状態で働けば働くほど楽しいという状態は、やはり危ないです。最高で3か月休まず働いたとき、どこか習慣化していく感じが怖かったことを思い出しました。
わたしが最もお世話になった転職エージェント→ リクルートエージェント
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